研究分担者 |
PAMELA B.Van スミソニアン研究機構, 保存分析部, 研究員
W.THOMAS Cha スミソニアン研究機構, フリアー美術館, 主任保存科学者
LOUISE A Coa スミソニアン研究機構, フリアー美術館, 研究員
DEAN Goodman マイアミ大学, 音響地質研究所・中島分室, 副所長
LAMBERTUS Va スミソニアン研究機構, 保存分析部, 部長
亀井 宏行 千葉大学, 工学部・情報工学科, 助教授 (60143658)
戸津 圭之介 東京芸術大学, 美術学部, 助教授 (60155538)
村上 隆 奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 研究員 (00192774)
西村 康 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター発掘技術研究室, 室長 (80000488)
沢田 正昭 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター遺物処理研究室, 室長 (20000490)
斉藤 孝正 文化庁, 文化財保護部・美術工芸課, 文化財調査官
三輪 嘉六 東京国立文化財研究所, 修復技術部, 部長 (00222422)
木川 りか 東京国立文化財研究所, 保存科学部・生物研究室, 研究員
平尾 良光 東京国立文化財研究所, 保存科学部・化学研究室, 室長 (40082812)
三浦 定俊 東京国立文化財研究所, 保存科学部, 部長 (50099925)
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研究概要 |
(1)遺跡調査法開発班:8月末にグッドマン、西村らは訪米し、初年度にモデル探査遺跡として選定した3遺跡の電気探査と磁気探査を実施し、一部では地中レーダー探査も行った。得られた調査結果について、現地で共同研究者および研究協力者と討議を行い、アメリカ大陸における遺跡調査法の現状と現有機器による調査の限界・問題点などについて検討した。平成5年度末の3月にも、両名は再び訪米し共同成果の発表方法などを含む研究のとりまとめの方向について、共同研究者と討議した。 (2)青磁・緑釉研究班:昨年度末に行った現地調査をもとに研究協力者打合せを行い、日本国内で作製された陶磁器の産地による含有微量元素の相違に着目し、化学的研究を推進することとした。出土地の明らかな窯跡出土陶片資料十数点の提供を受け、蛍光エックス線分析による材質分析・釉薬の鉛同位体比質量分析を行った。この研究を通して、分析手法として新たなグロー放電質量分析法を開発した。通常行われていた電気分解法と、基準資料の分析結果を比較したところ、誤差の範囲内で分析結果は一致し、迅速な分析手法を確立できた。 (3)青銅器研究班:西周・春秋戦国時代の青銅器の鉛同位体比分析を行い,データベースを作成した。9月に平尾・戸津が訪米し,鉛同位体比分析の結果についてアメリカ側研究者と検討するとともに,来年度予定している材質分析についての打合せを行った。また,フリア-美術館の所蔵する内部に銘のある青銅器の製作技法について,主として目視で調査を行った。雪の山古墳出土の青銅鏡のうち,フリア-美術館が明治期に購入した青銅鏡と同範関係のものがあるため,村上は8月末に訪米し,目視および顕微鏡観察による表面観察,透過エックス線ラジオグラフィーによる構造調査を行い、来年度の研究について,アメリカ側と協議した。
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