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1992 年度 実績報告書

ヒドラ発生における細胞接着分子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 04044174
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

杉山 勉  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (40000260)

研究分担者 HANS Bode  カリホルニア大学, アーバイン校・発生生物学センター, 教授
CHARLEAS N.D  ミュンヘン大学, 動物学研究所, 教授
服田 昌之  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (00249947)
藤沢 敏孝  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教授 (60000262)
キーワードヒドラ / 細胞接着分子 / 解離細胞再集合体
研究概要

本研究の目的は淡水ヒドラの細胞接着分子を分離同定し、形態形成における機能を明らかにすることにある。
研究代表者は日本産チクビヒドラ(Hydra magnipaoillata)の突然変異系総を分離し、ヒドラ発生機構の研究を行って来た。従来の研究は一様に見える組織のどの部分に将来どの構造が形成されるかが決定されるプレパターン形成の解明にあった。
本研究ではプレパターンの決定に従って実際に進行する形態形成過程に焦点を移して行う。脊推動物では細胞接着分子が形態形成に重要な働きをすることが示されている。そこで、まず頭部再生あるいは出芽等のヒドラ形態形成に関与する細胞接着分子を分離同定することを試みる。
そのために2通りの実験を行う。第一は脊推動物より分離されている細胞接着分子カドヘリン、インテグリン等の相同遺伝子の分離である。
第二はヒドラ解離細胞再集合体の形成に関与する接着分子を機能的スクリーニングにより分離することである。そのためヒドラ細胞を免疫原として抗血清を作成した。この抗血清は再集合体形成を阻害する能力を持つ。従って細胞接着分子に対する抗体を含むと考えられる。目下この再集合体形成の阻害作用を最も鋭敏に検出するアッセイ法を検討中である。従来行った解離細胞を遠心分離して再集合体を形成する方法によるアッセイ法は感度が低く、モノクローナル抗体分離には不適であった。従って新しい高感度のアッセイ法を確立し、再びミュンヘン大学とカリホルニア大学保存の抗ヒドラモノクローナル抗体のスクリーニングを行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Fujisawa: "Homeostatic recovery of interstitial cell populatin in hydra." Developmental Biology. 150. 185-192 (1992)

  • [文献書誌] H.Shimizu: "Minimum tissue size required for hydra regeneration." Developmental biology. (1993)

  • [文献書誌] C.Nishimiya-Fujisawa: "Genetic analysis off devlopmental mechanisms in hydra.XX.Cloning of interstitial stem cells restricted to the sperm differentiation pathway in Hydra magnipapillata." Developmental Biology. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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