研究課題/領域番号 |
04044174
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
杉山 勉 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (40000260)
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研究分担者 |
BODE Hans R. カリホルニア大学, アーバイン校・発生細胞生物学科, 教授
DAVID Charle ミュンヘン大学, 動物学研究所, 教授
服田 昌之 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (00249947)
藤沢 敏孝 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教授 (60000262)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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キーワード | ヒドラ / 細胞接着分子 / カドヘリン / インデグリン / カテニン |
研究概要 |
(1)PCR法による相同遺伝子の分離 脊椎動物と昆虫の細胞接着分子5種(カドヘリン、インデグリンα鎖、インデグリンβ鎖、N-CAM、セレクチン)と細胞質内で接着分子と特異的に結合する関連分子3種(α-カテニン、β-カテニン、ディスクラージ/PSD95)を選び、それぞれの相同遺伝子をヒドラから分離することを目的としてPCR増幅を行った。 その結果得られたPCR断片の塩基配列を調べ、推測されるアミノ酸配列を比較した結果、カドヘリン細胞外領域2種、インデグリンβ鎖1種、βカテニン1種、合計4種のPCR断片を得た。 4種PCR断片の第3コドン位置のAT含量はいずれも65%以上と高く、今まで分離されたヒドラ遺伝子と共通の性質を示す。 次にPCR断片をプローブとして使用し、cDNAライブラリーよりcDNAクローンの分離を試みた。その結果βカテニンのcDNAクローン1種を分離した。ORFによりコードされる推定タンパクのアミノ酸配列は脊椎動物のβカテニンと高い相同性を示す。他のcDNAクローン分離も進めている。 (2)細胞再集合体の形成の抗体阻害による細胞接着分子の分離 ヒドラ組織をいったんばらばらの単細胞に解離し、ついで解離細胞を再集合させると、再集合体は完全なヒドラ個体を再生する。この再集合体形成過程に関与する細胞接着分子の分離を目的として以下の実験を行った。 まずヒドラ組織を免疫原としてウサギに注射し、抗ヒドラ抗血清を作成した。この抗血清で解離細胞を処理すると、解離細胞は再集合体を形成できない。 これは抗血清中に解離細胞の表面に存在する接着分子と結合する抗体が存在するためと考えることができる。 次にこの接着分子を分離するため、細胞膜に存在する蛋白をいろいろ分画し、抗血清と反応させ、処理した抗血清が再集合体形成を阻害する能力を保持するか否かを調べた。もし分画中に接着分子が含まれていれば、抗血清中の抗体と反応し、その結果抗血清の持つ再集合体形成阻害能力は中和されるはずである。 この方法を用いて種々検討の結果、目的とする抗原はヒドラの膜分画に存在し、トリプシン処理により可溶化され、可溶化後の分子量は10万以上であることが明かとなった。目下この分子の精製を行っている。精製した(細胞接着)分子が得られれば、常法に従い遺伝子の単離を行う。
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