研究課題/領域番号 |
04044183
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研究機関 | 国立環境研究所 |
研究代表者 |
国本 学 国立環境研究所, 環境健康部, 主任研究員 (20142101)
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研究分担者 |
梅田 真郷 東京大学, 薬学部, 助手 (10185069)
VANN Bennett デューク大学医療センター, 生化学部, 教授
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キーワード | 脳アンキリン / 培養神経細胞 / 神経軸索 / 神経突起伸展 / 成長円錐 |
研究概要 |
脳神経系におけるアンキリンの分子多様性の解析と、その存在様式、発現制御機構、生理的意義の解析を行うことによって、脳神経系の分子レベルでの理解を深め、脳神経系機能障害へのアンキリンの関与の可能性を明らかにすることを目的として、平成4年度には以下の検討を行った。 1.アンキリン分子種の脳神経系における細胞特異性及び細胞内局在性の解析 胎児新生児型である440kDaアンキリンは、脳特異的であり、しかも神経細胞特異的イソ型であることが明らかになった。更に、ラット小脳初代培養系、ヒト神経芽細胞腫NB-1を用いた分析から、440kDaアンキリンは神経突起伸展誘導に伴ってその発現が誘導され、神経突起伸展開始直後には成長円錐様構造体に局在し、神経繊維の成熟した後は、樹状突起、細胞体には殆ど存在せず、軸索に局在することが明らかになった。 2.成体型分子種である220kDaアンキリンに特異的な抗体の作成 220kDaアンキリンは分子全体が440kDaアンキリンの一部となっているため、通常の方法ではその特異抗体作成は不可能と判断し、splice pointに相当するオリゴペプチドを設計、合成して、それに対するポリクローナル抗体の調製を試みた。その結果、440kDaアンキリンとは交叉しない220kDaアンキリン特異抗体が得られた。 3.マウス脳アンキリンのcDNAの解析 脳アンキリンの種間での差異を明らかにするため、ヒト脳アンキリンのcDNAをプローブとして、特に5′部分の解析を試みているが、この部分のdiversityが高いためかよい結果がまだ得られていない。
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