研究課題
コーネル大学における表面解析装置の調査結果を参考にして、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMAIH)のSi(100)基板への吸着及び紫外レーザー光照射による光分解を調べ、また北大においてはX線光電子分光法を用いて調べた。1.吸着基板150Kに冷却したSi基板に1.3Lexposureさせた時、[C]/[A1]の比が2.1±0.1であることから、DMAIHは分解していない。しかし、300KでSi基板に吸着させた時には、[C]/[A1]の比が2.7±0.1であることから、室温でDMAIHを吸着させると、ほとんどのDMAIHは解離吸着し、生成したメチル基がSiと結合していることがわかった。2.光分解過程DMAIHを1.7LexposureさせたSi基板(150K)へのレーザー光照射(60分)では、[C]/[A1]の比が2.1±0.1から1.6±0.1に低下した。このことから、レーザー光照射によりDMAIHが光を吸収してA1-C結合が切れ、メチル基が基盤から脱離したと考えられる。しかし、DMAIHを2LexposureさせたSi基板(150K)への351nmのレーザー光照射(40分)では、[C]/[A1]の比が2.1±0.1から1.9±0.1と変化しなかった。
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