• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

ヨーロッパにおける民衆文化の実態とその民族性の問題-祭儀論的考察

研究課題

研究課題/領域番号 04045018
研究機関千葉大学

研究代表者

水之江 有一  千葉大学, 文学部, 教授 (90009598)

研究分担者 フレッド リード  ウォリック大学, 文芸学部, 講師
アルプレヒト シャーネ  ゲッティンゲン大学, 文学部, 教授
トム ウィニフリス  ウォリック大学, 文芸学部, 講師
ロビン オキー  ウォリック大学, 文芸学部, 講師
シュテファン ヴント  千葉大学, 文学部, 外国人教師
南塚 信吾  千葉大学, 文学部, 教授 (50055315)
下村 由一  千葉大学, 文学部, 教授 (70092062)
内間 直仁  千葉大学, 文学部, 教授 (90009704)
前田 彰一  千葉大学, 文学部, 教授 (70023596)
加藤 定秀  千葉大学, 文学部, 教授 (80008953)
倉智 恒夫  千葉大学, 文学部, 教授 (20062614)
キーワード民衆文化 / 祭り / 祭儀論 / 民族の本性 / 言語 / 宗教 / 民族国家 / 多民族
研究概要

激動するヨーロッパ情勢のなかで、政治、経済、社会体制のもとで活動の基盤になっている民衆の実態を把握しようとする。本研究では二次的な資料や外部の情報に頼らず、現地調査を行い、祭儀論的見地から民衆文化の本質と民族個々の本性を観察し、解明しようとする。イギリス、ウォリック大学文芸学部のスタッフおよびゲッティンゲン大学と試みる初の共同研究事業である。現地のスタッフを加えることによる、多角的にして詳細な研究成果を期待している。一方、今日の日本において、国際化社会の一員たることが求められており、裏面的には単一民族国家と思える日本にとって、実際にはアイヌ民族を琉球文化の問題を内包しているが、ヨーロッパにおける多民族、多言語、多宗教の入りまじる現状を正しく探り、その実態を解き明かすことを急務である。従来は国家体制のもとで把握されていた民族国家の枠を越えて、その内部に隠されていた民衆の実態を言語、宗教、経済、政治、民俗性の視点から動的に把え、民族個々の問題として把えると同時に、民族相互間の交流によって生まれつつある文化融合や摩擦にまで踏みこんで調査する。このような趣旨のもとで平成四年度には、イギリス、コヴェントリーとウォリック周辺、ケンブリッジの実施、ウォリック大学との共同シンポジウムの開催、ドイツにおけるゲッティレゲン地方の調査、フランスやベルギー地方の調査、アイルランドでの国際会議講演およびアラン島、ゴールウェイ地域のゲール語文化の実態調査がなされた。また10月には千葉大において国際シンポジウム「東欧の改革とECの統合」を開催し、ヨーロッパ諸国から多数の研究者を招聘し、一週間に渡って活発な討論をくり広げた。なかでも本研究の協力者であるウィニフリス博士、オキー博士、カラム博士の参加は有意義であった。今後もこの方向で研究を発展させる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 水之江 有一: "アイルランドの幻想と現実-デイヴィス.フリル.ケネリーとともに" 学鐙. 4. (1993)

  • [文献書誌] 水之江 有一: "ケルト神話とブライアン・フリルの芝居" 祭りのディスクール-民衆文化と芸術の接点. 115-137 (1993)

  • [文献書誌] 倉智 恒夫: "仮面の画家ジェイムズ・アンソール" 祭りのディスクール-民衆文化と芸術の接点. 217-236 (1993)

  • [文献書誌] 前田 彰一: "仮面の諸相" 祭りのディスクール-民衆文化と芸術の接点. 139-159 (1993)

  • [文献書誌] 加藤 定秀: "シェイクスピアの仮面" 祭りのディスクール-民衆文化と芸術の接点. 197-216 (1993)

  • [文献書誌] シュテファン・ヴント: "南ドイツのカーニヴァル" 祭りのディスクール-民衆文化と芸術の接点. 160-173 (1993)

  • [文献書誌] 倉智 恒夫.前田 彰一.水之江 有一共編: "祭りのディスクール-民衆文化と芸術の接点" 多賀出版, 658 (1993)

  • [文献書誌] 水之江 有一: "ヨーロッパ民衆の意識構造(仮)" 丸善, 250 (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi