研究分担者 |
梁 月山 上海機械学院, 助教授
陳 離 上海機械学院, 助教授
史 大椿 上海機械学院, 助教授
陳 林 上海機械学院, 助教授
陳 康民 上海機械学院, 教授
周 鵬飛 上海機械学院, 教授
梅田 倫弘 東京農工大学, 工学部, 助教授 (60111803)
佐藤 勝昭 東京農工大学, 工学部, 教授 (50170733)
小林 駿介 東京農工大学, 工学部, 教授 (90015123)
斉藤 忠 東京農工大学, 工学部, 教授 (30215545)
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研究概要 |
オプトメカトロニクスにはいくつものアプローチの仕方が考えられるが,今年度はとくに機械工学の立場を中心とし,日本側は物体形状の精密計測に力点を置き,中国側は熱流体の計測および日中共同では物体の長さ測定や測定機器の性能評価を課題の中心に据えた。まず三次元形状の計測という観点からモアレ法およびパターン投影法に関してシステムの完成をはかったが,このためには中国側からも研究結果のいくつかを提出してもらい実用性を高めることができた。また表面形状のミクロな計測を行なうために走査プローブ顕微鏡の高精度化と実利用を目指した。日本側でシステムの開発を行なうとともに,中国側からは具体的に計測を行ないたいサンプルなどについて実際的なテストの希望が出され,適用の可否の検討が詳細に行なわれた。こうした議論を踏まえて,とくにウイナ-縞を利用した顕微鏡の改良が進展した。また討論にヒントをえることによって,ガラスのような物体の中の異方性をとらえる複屈折測定技術に関して新たなる試みを開始することとした。 中国側は熱流体を中心とした画像計測技術およびデータ処理法に関して広く調査を行ない報告をまとめるとともに,日本における関連技術についても詳細に調査検討を行なった結果,次年度の研究活動に役立てる知見をえることができた。さらに画像技術の精度向上に欠かすことのできない光学部品類,とくにレンズ性能の評価技術について討論を行なった。この結果を踏まえて日本側でもレンズ評価装置を組み上げて今後の光学系評価に役立てることとし,成果も期待できると思われる。 なお,機械工学の立場以外にも昨年の結果を加味しながらの研究成果が着実に生まれたおり,液晶関連技術,光磁気効果物質の研究,ソーラーエレクトロニクスなど,数多くの論文が発表されるようになっている。
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