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1993 年度 実績報告書

シルクロードによって結ばれた、中国新疆地区と我が国九州地区との比較考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04045039
研究機関九州大学

研究代表者

西谷 正  九州大学, 文学部, 教授 (20037005)

研究分担者 鐘 国発  新疆師範大学, 歴史系, 副教授
侯 燦  新疆師範大学, 歴史系, 副教授
中園 聡  九州大学, 文学部, 助手 (90243865)
岡村 秀典  九州大学, 文学部, 助教授 (20183246)
キーワードシルクロード / 新疆ウイグル自治区 / 石人 / 土〓墓 / 中国少数民族 / 烏孫 / 突厥 / 遊牧民
研究概要

今年度の中国新疆ウイグル自治区における調査成果は、以下のとおりである。
イ-ニン・昭蘇県では、土〓墓群の調査を行った。土〓墓の研究史上重要な種馬場土〓墓群の一部を実見し、うち2基の略測を行った。同地点には時代がさらに下降すると考えられる1基の石人墓があり、略測を行った。周堤と周溝をもつ低墳丘墓で、平面形が方形をなすことが判明した。その石人はソグド文字が刻まれており貴重なものである。また、シャールフ土〓墓群やサイリム湖岸の土〓墓群も実見した。精河-ウルムチ間に所在する古爾図土〓墓群については、略測を行うことにより群構成を確認し、また個別の実測図も作成することができた。いずれの土〓墓群も、ほぼ南北に一列にならんでいるといえるが、若干弧状を呈するものがある。また、シャールフ土〓墓群は山麓の緩い傾斜地に所在するが、列が南北から相当ずれていることを確認した。これは列の方向性に対する規制を解明する上で重要な手がかりとなると考えられる。これまで、土〓墓については詳細な報告がなく、規模・群構成なども不明な点が多かったが、これらの古代墳墓の調査によって、こんごの研究にとって欠くことのできない基礎的データを得ることができたといえる。
霍城県においては阿力麻里故城を踏査し、破壊の現状・遺存状況を確認した。
なお、帰国後、調査資料の整理を継続して行った。成果の一部は九州大学において一般公開のもと、高橋が「中国・新疆ウイグル自治区の石人墓」、中園が「中国・新疆ウイグル自治区における墳丘墓について」と題して発表を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西谷 正,中園 聡: "考古学班" シルクロード. Vol.3. 7 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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