研究分担者 |
ボルート ボハネッツ リェブリアナ大学, 生物工学部, 歴師
ブランカ ヤヴォルニク リェブリアナ大学, 生物工学部, 助教授
イヴァン クレフト リェブリアナ大学, 生物工学部, 教授
明石 良 宮崎大学, 農学部(日本学術振興会特別研究員), 日本学術振興会特別研
高木 浩 宮崎大学, 農学部, 教授 (90094078)
水光 正仁 宮崎大学, 農学部, 助教授 (00128357)
貴島 祐治 宮崎大学, 農学部, 助手 (60192556)
薮谷 勤 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70112414)
足立 泰二 宮崎大学, 農学部, 教授 (50040861)
西山 和夫 宮崎大学, 農学部, 助手 (40164610)
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研究概要 |
ソバを中央とした植物遺伝資源の改善と食品としての製造行程の改善を含めて広く国際共同研究を計画したものである。本年は初年度として,まず総括者の立場から,スロベニア共和国に派遣し,過去3年間の成果の上に立って進めりべき具体策について十分な討論を行なった。バイオテクノロジー手法としては細胞融合法とアグロバクテリウムを用いた形質転換実験を共同で実施する一方,一般的な植物組織培養法の活用についても議論することができた。また,研究打合せの後,食品製造に使用する農作物原材料の改善という意味から,各種の食品,パン,パスタ,等々の加工特性を見学し,製造工程も知ることができた。いわゆる食文化の違いを眼のあたりにして,農産物の利用面から異文化を理解することができたと思う。 スロベニアからはヤヴォルニク教授を招へいし,とくに種子貯蔵蛋白質の電気泳動による分離・分別法を研究打合せるとともに,水溶性蛋白質のバンドパターンの同一遺伝子型における頻度範囲を議論した。また一度バンドパターンを電気泳動法で確認した後,残り種子を括種し,後代のバンドパターンを世代促進させながら開発した方法で調査した。これらの共同研究のデータは互に討論の材料として素直に提示しながら改善策についても議論できたことは、この種の国際共同研究としては最も望まれた進め方であった。 これまでソバを中心にその遺伝資源としてのとらえ方を行って来たが,さらに次年度以降は,これまで取組んで来ている両研究室の材料植物に拡大し,互の研究室の特性を十分に発揮できるよう,継続して行きたいものと考ている。
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