研究分担者 |
盛 孝邦 湖南農学院, 農学系, 副教授
蒋 健容 湖南農学院, 農学系, 副教授
周 瑞慶 湖南農学院, 農学系, 副教授
佐々木 修 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40145462)
岩本 純明 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40117479)
櫛下町 鉦敏 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (60041662)
宮内 信文 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70041621)
国分 禎二 鹿児島大学, 農学部, 教授 (80041630)
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研究概要 |
平成4年度は日本側研究者3名を派遣し,中国側研究者1名を招聘した。 派遣研究者が中国滞在中に行った研究・調査内容とその成果は以下の通りである。堀口・宮内は湖南地方の赤〜赤黄色土の実態観察とその水田・畑地利用状況の調査を行った。また,湖南農学院に収集されている中国各地の土壌プロファイル標本により,中国土壌の地域比較を行った。その結果,中国土壌の多様性とその土壌学的構造について認織を深めることができた。岩本は湖南省長沙市近郊の農村2カ所を訪問し,地域概況をふまえたうえで農家訪問調査を行った。その結果,家庭請負生産制は完全に定着し農家の支持を得ていること,80年代後半停滞していた農業生産力ま回復基調にあること,土地近郊農村では兼業化が進展する一方,野菜・果樹・花き等を中心に商品生産農業が発展しつつあることが判った。 招聘研究者の蒋の滞日中の研究テーマは,水田土壌の粘土鉱物組成と土壌理化学性との関連性の分析であった。分析内容は,土壌粒子の粒径分画と粘土分画を主としたX線回折による鉱物種の同定,土壌pH,有機物量,置換性Ca・Mg・K・Na量の測定,有効態PおよびP固定態の測定,遊離鉄・アルミ酸化物の定量等であった。成果としては,X線回折分析の手法を修得したこと,鉱物組成と理化学性の関連性について解析し得たことである。 他の研究分担者は来年度以降の派遣・招聘に備えて,調査対象地域の水田農業に関する文献収集とその検討にあたった。なお今年は検究計画の初年度にあたるので研究成果を公表できるまでには至っていない。来年度以降,成果の取りまとめとその公表を行っていきたい。
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