研究分担者 |
LACSON John グアム大学, 海洋実験所, 助教授
NELSON Steph グアム大学, 海洋実験所, 教授
BIRKELAND Ch グアム大学, 海洋実験所, 教授
RICHMOND Rob グアム大学, 海洋実験所, 準教授
竹村 明洋 琉球大学, 熱帯海洋科学センター, 助手 (40222103)
酒井 一彦 琉球大学, 熱帯海洋科学センター, 講師 (50153838)
高野 和則 琉球大学, 熱帯海洋科学センター, 教授 (30001605)
日高 道雄 琉球大学, 理学部, 助教授 (00128498)
上原 剛 琉球大学, 理学部, 教授 (20045016)
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研究概要 |
沖縄産のトゲサンゴの生殖周期を組織学的に調べた結果,3月頃に卵形成を開始し,6月初めには成熟卵と精子がみられ,6月終り頃から7月の満月の1〜2日後にプラヌラ放出があることが明らかになった(山里)。ウニ類の両地域の地理的変異については,ナガウニAとBタイプの生殖巣の発達時期に差があることや,両地域に産するガンガゼモドキの殻の大きさ,棘の数や形に大きな差があることから別種の可能性が高く分類学的調査を進めている。トックリガンガゼモドキについても同様に再検討している(上原)。グアムで池中飼育している魚類のアイゴを使って,内分泌学的・生化学的手法により2種類の雌特異的タンパク質(FSSP)が誘導され,同定された。この物質はビテロゲニン(卵黄タンパク前駆物質)と考えられ,現在精製中である(高野)。また沖縄産のハナアイゴ成魚を周年飼育と,その生殖年周期,産卵周期を組織学的に調べ,卵黄形成に伴うFSSPの消長,血中ステロイドホルモンの変動結果をとりまとめ中である(高野・竹村)。沖縄に招へいされたネルソンは,沖縄産アイゴ属4種を採集しグアム産のアイゴ属の種との地理的および種間・種内変異について検討中である。他方ラクソンは,沖縄で採集したルリスズメダイとミクロネシア産の同種の種内変異について,特に遺伝子拡散の程度を生化学的に解析中である。なお初年度において,派遣又は招へいされなかった分担者については,アザミサンゴの種内変異を形態学的・生化学的に調査(日高),サンゴ群集の種組織調査(酒井),サンゴの受精・変態に及ぼす赤土汚濁水の影響(リッチモンド),サンゴ幼生の加入に及ぼす環境調査(バークランド)等それぞれ現地で分担事項の資料収集に努めた。
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