研究課題/領域番号 |
04045048
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 誠治 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (80095174)
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研究分担者 |
A.T.SNOWDON マンチェスター大学, 歯学部, 研究員
J.P.ROOD マンチェスター大学, 歯学部, 教授
古屋 英毅 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (30060429)
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キーワード | ミダゾラム / フルマゼニル / 体性感覚誘発電位 / 非ステロイド系鎮痛薬 / ketorolac / フルルビプロフェン / 術後疼痛管理 |
研究概要 |
口腔外科外来小手術において患者の術中鎮静に頻用されているベンゾジアゼピン系薬物のミダゾラムとベンゾジアゼピン拮抗薬であるフルマゼニルが体性感覚誘発電位にどのような影響を及ぼすかについて検討した。その結果、ミダゾラムを投与すると体性感覚誘発電位の振幅は著しく抑制されたが、フルマゼニルを続けて投与すると振幅は回復し、ミダゾラムに対するフルマゼニルの拮抗作用が体性感覚誘発電位においても確認された。 また、患者の意識レベルを低下させない非ステロイド系鎮痛薬として新開発され諸外国で臨床使用が始められたについて、マンチェスター大学歯学部附属病院で行われた抜歯手術の術後疼痛管理における有用性を検討した。その結果、抜歯手術の術後疼痛に対してプラセボ投与群と比較し、ketorolac投与群では有効な鎮痛効果が認められた。しかしながら、ketorolacの最大効果発現時間について若干の不明点があるため、今後は投与時期について検討を加える予定である。 さらに、平成4年度から国内で臨床使用が開始された静注用非ステロイド系鎮痛薬であるフルルビプロフェンアキセチル脂肪乳剤化製剤について、日本歯科大学歯学部附属病院で行われた抜歯手術を含んだ口腔外科外来小手術患者を対象に、術後疼痛管理における有用性を検討中であり、その効果をketorolacと比較する予定となっている。
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