研究分担者 |
WAYAN Redi A ウダヤナ大, 畜産学部・食品細菌, 助教授
I G. Wayan R ウダヤナ大, 医学部・細菌, 講師
I GUSTI Ngur ウダヤナ大, 医学部・細菌, 助教授
SOETJININGSI ウダヤナ大学, 医学部・小児科, 小児栄養部長
I.G.N.P. Adn ウダヤナ大学, 学長兼医学部教授
岡本 進 湊川短大, 家政学科・生活文化, 助教授 (70152345)
虫明 清子 湊川女子短大, 家政学科・栄養, 助教授 (70149681)
日下部 恵子 湊川女子短大, 家政学科・栄養, 教授 (40158100)
児島 正巳 湊川女子短大, 家政学科・養護, 教授 (90149667)
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研究概要 |
本年度は本研究課題に関しての初年度にあたるが,前年度までの研究課題の中から特に本研究と関連の深い内容のものについても引続き検討した。ここに概要を述ベる。 (1)各種感染患児の血中エンドトキシン量を調ベた結果,デング出血熱の患児数名から高濃度のエンドキシンが検出され,グラム陰性菌との重感染または炎症による腸管内エンドキシンの血中への移行の可能性などが示された。また,チフス症の疑いのある患児について同様の検査を行ったところ,多数例にエンドトキシン値の上昇が認められた。なお,血中にチフス菌を認めたものはごく僅かであった。 (2)インドネシア各地域におけるカブトガニ棲息の実態を調ベ,今後実験に供するだけのカブトガニを簡単に入手できるルートを掴んだ。 (3)食品から分離した各種グラム陰性菌を用いてin vitro培養間における生菌数とエンドトキシンの関連をリムルステストにより検討した結果,菌種によって両者の間に相関性のみられないものがあり,またエンドトキシンの菌体からの遊離も菌種間における差異を認めた。 (4)エンドトキシンが血液接触因子系のプラズマカリクレインを活性化すること,新規合成物質(岡本らによる)PKS1-527がカリクレインを抑制することにより,PKS1-527がブラジキニン生成反応及び内因性血液凝固反応を明らかに抑制する事実を確認した。 (5)ウダヤナ大学の協力研究者に血中プラズマカリクレイン,プラズマカリクレイン・インヒビター,プラズマプリカリクレイン,プラズマ高分子キニノーゲン,ブラジキニン等の定量法についてのトレーニングを行った。 (6)研究関連フォーラムを2回行った。
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