研究分担者 |
王 喜栄 黒龍江水利専科学校, 副教授
趙 玉友 黒龍江水利専科学校, 副教授
李 山 黒龍江水利専科学校, 副教授
ぱん 国良 黒龍江水利専科学校, 副教授
山口 肇 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (00042747)
佐藤 國雄 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (70042778)
荒木 信夫 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 助手 (30193072)
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研究概要 |
中国黒龍江省北部の雪氷災害の特性を解明するため冬期前3名,冬期3名が現地を訪れ,中国研究者と共同調査観測を行った。また中国より2名を日本へ招へいし日本の研究施設を見学してもらい,得られたデータの解析方法と今後の調査方法について検討を行った。 〔冬期前〕 ・夢北県宝泉領農場に無人気象観測装置を設置し記録を開始した。これは地吹雪および吹き溜り量の発生と規模の把握,涎流氷の形成機構の条件,凍上・凍害による道路や橋の破損条件などを解析するための基本データを得るためである。 ・各地の気象データ収集の可能性を調査した。20〜30年間のデータが存在する地域もあるが,その入手方法は検討を要する。 ・冬期の地吹雪観測地点,涎流氷観測地点,積雪調査ルートの候補地選定の現地予備調査を行った。 〔冬期〕 ・秋,設置した無人気象観測要置よりデータの回収を行い,現在解析中である。ひき続きデータ収録を継続している。 ・10日間の日程で延べ2300Km距離の道路を車で踏査し積雪調査を実施した。積雪量は少なく0〜30cm程度であった。 ・上記のルート上で積雪の採取を行った。また降雪の採取を中国側が実施した。酸性雪に関連した化学分析を現在行っている。 ・涎流氷の分布と構造調査を実施し,涎流氷は3種類位に分類できた。今後,地下水との関連について調査観測が必要である。 ・道路および橋などの凍上・凍害の調査を行い,分類解析中である。 今後,風洞実験の有効性およびリモートセンシングの衛星データの利用について日中で検討する。また酸性雨(雪)調査は日本中国双方が採取し観測することになった。
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