研究概要 |
A)V型ドップラーフリー光・光二重共鳴偏光分光法で^<39>K^<85>Rb分子のB^1Π←X^1Σ^+遷移の高分解能スペクトルを測定しB^1Π状態のv=0-12なる準位の分光定数を決定し、ポテンシャル曲線を求めた。B^1Πと^3Σ^+状態間及びB^1Πと^3Π_<.1>状態間の摂動を見出しその機構を明らかにした。B^1Π(v=2)状態の寿命を11.6nsと決定し、B^1Π←^1Σ^+遷移の遷移モーメントを核間距離4.08A≦R≦4.73Åで9.2Dと決定した。 B)A型ドップラーフリー光・光二重共鳴偏光分光法で^<23>Na^<85>Rb分子のB^1Π→X^1Σ^+遷移の高分解能スペクトルを測定しX^1Σ^+状態の分光定数を決定し、ポテンャシル曲線を求めた。B^1Π(v=5)状態の寿命を17.8nsと決定し、B^1Π←X^1Σ^+遷移の遷移モーメントを7.0Dと決定した。(1)^3Σ^+状態への遷移に超微細構造を観測し、その機構を解明した。 C)外部磁場下で、Cs_2分子の間接前期解離の生ずる単一の電子・振動・回転準位D^1Σ^+_u(v=46,J=54)に選択的に光励起し、解離生成した原子の^2P→^2D吸収遷移のドップラー線形スペクトルを測定した。解離確率の方位磁気量子数依存性と各方位磁気量子数ごとの並進方向依存性を明らかにした。 D)ドップラーフリー光・光二重共鳴偏光分光法でCs_2分子のC^1Π_u(v=7-18,J)準位の遷移スペクトルを測定し、(2)^3Π_u状態および(2)^3Σ^+_u状態との摂動、それによって誘起される前期解離について考察し、その機構を明確にした。
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