研究課題/領域番号 |
04152011
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田村 眞理 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (20124604)
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研究分担者 |
小林 孝安 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (10221970)
近藤 尚武 東北大学, 医学部, 教授 (20004723)
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キーワード | プロテインホスファターゼ / cDNAクローニング / タンパク質リン酸化 |
研究概要 |
1.タイプ2C_βプロテインホスファターゼcDNAのクローニング。 今回我々は、タイプ2Cプロテインホスファターゼ(PP2C)の2つのサブタイプ(2C_αおよび2C_β)のうち、2C_βの全長をコードするマウスcDNAクローン(pTK-1)を単離した、pTK-1は390個のアミノ酸より成るタンパク質をコードしており、活性なタンパク質の大腸菌での発現にも成功した。またノーザン解折の結果、pTK-1とハイブリダイズする2種類のmPNA(3.5kbおよび3.0kb)がマウスの各種臓器に普通的に観察されたが、比較的、脳、心臓および骨格筋で発現量が多かった。またP19細胞がレチノイン酸処理によって神経細胞に分化する過程で、特に、3.5kbのmRNAの量の増加が観察された。骨格筋の分化過程における、これらのmRNAの量的変動の有無については現在検討中である。 2.タイプ2C_αプロテインホスファターゼのリン酸化。 酵母細胞をPP2C_αの発現ベクターでトランスフォームし、 ^<32>Piでインオンベートしたところ、発現されたPP2C_αのセリン残基のリン酸化が観察された。一方精製したPP2C_αをカゼインキナーゼIIでリン酸化させたところ、PP2C_α1モルあたり1.5モルのリン酸を取り込みが観察された。リン酸化アミノ酸はセリンであった。さらにリン酸化ペプチドマッピングにより、in vivoおよびin vivitroでのリン酸化部位は同一であることが強く示唆された。以上の結果から、PP2C_αは酵母細胞内でカゼインキナーゼIIによりリン酸化された可能性が示唆された。PP2C_αのリン酸化の生理的意味については現在検討中である。
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