研究分担者 |
江頭 進治 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00027286)
遠藤 邦彦 日本大学, 文理学部, 教授 (70059781)
渡辺 一徳 熊本大学, 教育学部, 助教授 (10040049)
守屋 以智雄 金沢大学, 文学部, 教授 (50052494)
宇井 忠英 神戸大学, 理学部, 教授 (10007164)
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研究概要 |
研究の最終年度に当り研究成果を取りまとめる方向で研究を進め,1月に成果報告会を行い,その後成果報告書を印刷した.その概要は次の通りである. 1)新富士火山など8火山についてその噴火史を再検討した.この研究では,ある火山において起こる異なる様式の噴火の発生頻度や規模を定量的に調ベ,長期的な噴火と災害の発生予測を行う手法を確立することを狙った. 2)伊豆新島の886年噴火など特異な6噴火について噴火現象の推移を検討した.ある火山で噴火が始まったとき,その後の事態の推移を把握する道を模索した. )テフラ,火砕流,火山泥流,マグマ水蒸気爆発,岩屑なだれについてのデータベースを構築した.各噴火現象の平均像を把握し,災害予測の基礎資料とすることを狙った.データは膨大なため,報告書には印刷が不可能であり,別途希望者にフロッピーで配布する予定である. 4)噴煙柱崩壊現象,火山泥流,および岩屑なだれについての運動シミュレーションの改良についての研究を的った. 5)火山災害予測図については作成手法の基礎を検討すると共に,8火山・地域について様々な発想で予測図の試作を行った. 6)この他,火砕流噴火時の流れの物理パラメーターの直接測定装置の開発など9件の研究が報告された.
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