研究課題/領域番号 |
04209204
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
熊谷 洋一 東京大学, 農学部, 教授 (50012042)
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研究分担者 |
斎藤 馨 東京大学, 農学部(林), 助手 (70215531)
下村 彰男 東京大学, 農学部, 助手 (20187488)
武内 和彦 東京大学, 農学部, 助教授 (90112474)
輿水 肇 明治大学, 農学部, 教授 (60012019)
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キーワード | 数値情報 / 環境変化 / 景観 / 植生 / 可視化 / 画像処理 / 既存整備情報 |
研究概要 |
3ヶ年にわたる研究の最終年度である今年度は、以下の2点に関する検討を行った。(1)前年度までの研究において開発した環境情報可視化システムの実用化検討の一環として、住宅地開発計画の流れの中での位置づけを行った。(2)開発計画の検討を支援するシステムへの、国土数値情報や細密数値情報など、既存整備情報の利用可能性に関して検討した。(1)数値情報処理による支起システム コンピューターを用いた可視化システムを伴う数値情報処理を組み込んだ環境検討の手法が確立すれば、地形改変などの大規模な環境変化を伴う空間整備計画の際に力を発揮するツールとして、環境の保全・開発計画に活用することが可能となる。ビジュアルなアウトプットとして、複雑にからむファクターを整理して提示できること、また開発による影響把握や代替案の比較検討を、コンピューターとの対話を通して最適な計画に収斂させ得ることなどに配慮して、開発計画の流れの中での位置づけを検討した。可視化システムが主体であることの他、原環境を復元・検討することで地域特性の検討をより深めている点、環境を景観および生態の2側面からポテンシャル評価を行っている点に特微がある。(2)既存整備情報の利用検討 既存整備情報である「国土数値情報」「細密数値情報」の、標高データの整備スケールは、250mと100mである。昨年度までに作業した50mメッシュによる地域特性やポテンシャル評価との比較検討を行った結果、250mメッシュでの検討では、このレベルでの一連の検討に活用することはできない。一方、100mメッシュによる細密数値情報に関しては、多くを期待することはできないが、全体としての傾向や、概要の把握は十分可能であると判断される。しかし、詳細な検討を行う場合には、50m以下のスケールでのデータ整備が必要となる。
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