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1994 年度 実績報告書

21世紀の先進工業国における技術のあり方

研究課題

研究課題/領域番号 04210105
研究機関東京大学

研究代表者

阿部 寛治  東京大学, 教養学部, 教授 (20016562)

研究分担者 趙 孟佑  神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (60243333)
蔡 東生  筑波大学, 電子情報工学系, 講師 (70202075)
伊藤 利明  神戸大学, 経営学部, 講師 (60201927)
青柳 晃  九州産業大学, 工学部, 教授 (50069530)
丹生 慶四郎  帝京技術科学大学, 情報学部, 教授 (90029398)
キーワード地球環境問題 / 資源エネルギー問題 / 熱核融合達成 / 炭酸ガスフリー社会 / 豊かな電力 / 光ケーブル / 情報化社会 / ソフトパス
研究概要

地球環境問題とその裏表の関係にある資源エネルギー問題の解決方法にを明示した。その方法を分類すると、ハードパスとソフトパスの2つになる。まずハードパスでもっとも推進すべきは熱核融合の達成である。熱核融合による商業発電に成功すると、人類は新しい地平に出る。エネルギー問題はもちろんのこと資源問題、地球環境問題、さらに食料問題のかなりの部分も解決できる、熱核融合で得られる電気エネルギーはもっとも良質のエネルギーで、地球大気の化学成分変化を引き起こさないので、地球大気の温暖化とは無関係である。ソフトパスのうちもっとも現実的なものは、CC(Computer & Comunication)システム導入による技術革新である。CCシステム導入により郵便システム等が不必要になり、情報の自由な移動により人間の移動の必要性が大幅に減少する。これは交通システムと住宅事情への負荷の軽減をもたらす。ただしCCシステムによる地球環境問題への負荷の軽減は熱核融合達成によるものに比べるとドラマチックではない。CCシステム化した社会の変化は現在でも想像できる。これに対して熱核融合達成は現時点では想像不可能なほどの革命的な社会変化をもたらす。
もし人類が熱核融合達成に失敗したときは、痛みを伴うソフトパスを導入する必要がある。すなわち大量生産と大量消費を引き起こしている市場原理の廃止と、私有財産生の克服である。具体的に述べると、自動車など機器の使用年数の延長のために設計思想を変えて、修理しやすい機器の製造、機器の共有による生産量の減少を計る必要がある。これらを補完するもとして、中等技術教育(特に女子教育)を強化しなければならない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 阿部 寛治: "資源エネルギー論" 現代文明と人類の生存(クバプロKK). 129-135 (1994)

  • [文献書誌] 丹生 慶四郎: "Simulation of Proton Beam for ICF Propagating in Reactor" Proc. 10th Inter. Corf. on High Power Particle. 2. 699-707 (1995)

  • [文献書誌] 蔡 東生: "Fractal Image Compression using locally Refined Partition" Fractals. 3. 405-408 (1994)

  • [文献書誌] 趙 孟佑: "Removal of Orbital Debris from Low Earth Orbit by LG Drag" J.of Space craft and Rocketo. 31. 920-922 (1994)

  • [文献書誌] 丹生 慶四郎: "Application of Pulse Power Teah. to ICF Focusing" Laser and Particle Beams. 12/1. 85-99 (1994)

  • [文献書誌] 伊藤 利明: "Sympletic Integrable Mapping and Discrete Painleve Equation" Physics Letter A. 189. 19-24 (1994)

  • [文献書誌] 阿部 寛治: "地球環境の哲人" ミオシン出版KK, 294 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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