高度技術社会の課題と展望に関する総括的研究

1994 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 04210114
• 研究機関: 明治学院大学
• 研究代表者: 竹内 啓 明治学院大学, 国際学部, 教授 (20012114)
• 研究分担者: 阿部 寛治 東京大学, 教養学部, 教授 (20016562) ; 森 敏 東京大学大学院, 教授 (90011915) ; 松田 芳郎 一橋大学経済研究所, 教授 (30002976) ; 古川 俊之 国立大阪病院, 院長 (20101082) ; 佐久間 章行 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30082796)
• キーワード: 高度技術社会 / 資源の確保 / 先端技術 / 経済の持続 / 成長の限界 / 自然環境保全 / 人口問題 / ライフスタイルの変化

研究概要

本年度は最終年度であるので、取りまとめ委員会を組織し、各種の取りまとめ作業を実施した。
1)領域全体の研究を総括する研究成果報告書「高度技術社会のパースペクティブ」を作成した。この報告書では、とくに領域全体の研究目的と各研究班の研究テーマとの統合化を意図した。そのため共通の方法論としてクロスインパクト法を採用し、領域全体および各研究班に適用した。さらに各班に共通する6個のキーワ-ズを選定してクロスインパクト図を作成するなど、領域研究としての一体化を図った。共通キーワ-ズには、高度技術社会、近代文明崩壊の回避、資源の確保、先端技術、経済の持続的発展、成長の限界を選定した。
2)5年間の総合的な研究成果に関する研究成果報告会(公開シンポジウム)を平成6年7月9日に青山学院大学総合研究所大会議室にて開催した。
3)研究成果報告会(シンポジウム)を平成6年12月18日〜20日まで伊東市ハーベストクラブ会議室において合宿形式にて開催した。
4)欧文の単行本シリーズ(2冊)の出版手続きを完了した。
5)平成7年度に5年間の研究成果を出版するための準備として、邦文単行本2冊、英文単行本3冊の原稿を作成出版助成の申請した。また、邦文単行本シリーズを企画した。
6)各研究班により集められたデータや資料、及び研究成果のデータファイル化やデーターベース化を行った。
7)研究の促進と連絡等のためにNews Letterを毎月発行した。
8)(財)統計研究会の助力を得て、研究懇談会を毎月開催した。

研究成果

• [文献書誌] 竹内啓: "科学技術と経済をめぐる諸問題" 経済学論集. 60-1. 2-27 (1994)
• [文献書誌] 古川俊之: "病院の進化論" 高度技術社会への道. 49-72 (1994)
• [文献書誌] 綿秡邦彦: "地球環境におけるCO_2の動態" 現代化学. 増刊25. 177-185 (1994)
• [文献書誌] Satoshi Mori: "Mechanism of Iron Acquisition by Gramineous(Strategy-II)Plants." Biochemistry of Metal Micronutrients in the Rhizosphere.225-249
• [文献書誌] 吉岡完治・早見均: "日中環境問題の産業連関分析(3)-なぜ中国のSO_2排出量は多いのか" イノベーション&I・Oテクニ-ク. 第5巻4号. 19-28 (1995)
• [文献書誌] 高橋幸雄共著: "新聞における情報発信地の比較分析" 日本オペレーションズ・リサーチ学会(1994年度秋期研究発表会). 144-145 (1994)
• [文献書誌] 阿部寛治: "資源エネルギー論" 現代文明と人類の生存-技術発展の光と影. 129-135 (1994)
• [文献書誌] 鵜野公郎: "地球環境と南北問題" 現代文明と人類の生存-技術発展の光と影. 17-25 (1994)
• [文献書誌] 吉岡完治: "環境経済論" 現代文明と人類の生存-技術発展の光と影. 152-158 (1994)
• [文献書誌] 湯本昌: "酸性雨・アルミニウム・アルツハイマー病" 現代文明と人類の生存-技術発展の光と影. 28-47 (1994)
• [文献書誌] 竹内啓・保田博: "環境保全と経済の発展" ダイヤモンド社, 236 (1994)
• [文献書誌] 佐久間章行: "Impacts of Information Technology on Management and Socioeconomics." 丸善プラネット株式会社, 36 (1995)
• [文献書誌] 綿秡邦彦: "地球〜この限界〜" オーム社, 136 (1994)
• [文献書誌] 松岡秀雄: "地球環境の哲人" ミオシン出版株式会社, 294 (1995)