研究課題/領域番号 |
04210123
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
矢頭 攸介 青山学院大学, 理工学部, 専任講師 (70082807)
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研究分担者 |
山本 栄 獨協大学, 経済学部, 教授 (50132486)
野呂 影勇 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (70122851)
林 喜男 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (80051035)
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キーワード | VDT労働 / 日本語入力技術 / ストレス評価 / 脳波分析 |
研究概要 |
前年度に引き続き情報化に伴い労働が受ける影響とその評価法について調査、検討を行った。 文章作成のワープロ化を取り上げ、それに伴う執筆者の心理、生理的影響の調査を行い、情報化の作成文章品質へ及ぼす影響、社内対人行動様式の変化、特に認知的な立場からアイデア創案とその表出過程に未成熟な日本語入力技術が及ぼす効果を前年度に引き続き検討した。指摘した影響が執筆活動の結果である記事の文体に及ぼす効果を記事データベース中の記事文章に対して文章解析による定量的比較を行うことにより実証的に検討した。原稿手書きの時代の記事文章とワープロ化以降のそれとの間には字句解析レベルの文章比較では有意な差は見られなかった。作業者の適応性、柔軟性が影響を吸収したと思われる。 VDT労働などの情報化に伴う作業者負担の質的、量的影響の評定は主観的手法、客観的手法とも未だ有効、定量的な指標を見出していない。認知的作業時の作業者覚醒状態の指標を瞬き行動などの作業者行動から検出、推定できる手法を検討した。またFM-thetaの称される脳波波形の変化を通して作業者の認知的な作業負担の度合いを評定する手法を検討し、実用上の不便はあるが、作業者の脳波分析によりメンタルな作業負担の評価を行う可能性が示された。
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