• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

高度技術社会における家族のライフスタイルについての実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04210130
研究機関甲南大学

研究代表者

野々山 久也  甲南大学, 文学部, 教授 (30067863)

研究分担者 安達 正嗣  関西女学院短期大学, コミュニケーション学科, 専任講師 (20231938)
清水 新二  国立精神神経センター, 精神保健研究所, 室長 (40113493)
指田 隆一  四天王寺国際仏教大学, 文学部, 助教授 (00196198)
神原 文子  愛知県立大学, 文学部, 助教授 (50186178)
善積 京子  追手門学院大学, 文学部, 助教授 (80123545)
キーワード高度技術社会 / 家族ライフスタイル / 標準的家族 / 非婚ライフスタイル / 非婚カップル / 核家族 / 家族ライフスタイルの多様化 / 婚外子
研究概要

平成5年度は、昨年実施した非婚カップルの全国調査(有効回答数299組)の調査データの統計的解析をまず行った。回答者の年齢は男女とも25〜44歳が9割を越えた。女性の約3割が教員や医師、弁護士、著述業など専門職であった。非婚を選んだ動機(複数回答)は、女性の場合「夫婦別姓を通すため」が89.3%で最も多かった。以下、戸籍制度に反対(86.8%)、性関係はプライベートなことなので国に届ける必要を感じない(70.8%)、性別役割分担から解放されやすい(62.1%)の順であった。男性は戸籍(70.7%)、別姓(64%)に次いで「相手の非婚の生き方の尊重のため」が63.3%で、女性主導による選択であることが分かった。この外にカップルの共同生活の実態について役割分担やパートナーへの満足度などを中心に調べた。また非婚の共同生活の利点ならびに非婚の生き方についての周囲の反応(非難や支援など)についても調べた。
これらは1993年日本社会学会大会にて発表した。この発表は大手各新聞によって取り上げられ話題を呼んだ。平成6年度には調査対象を関東地区、関西地区、中国地区などに区分して、それぞれの地区から数例ずつの協力を得て、個別インタビュー調査を行う予定である。
また平成5年度には標準家族(核家族)を対象にした家族ライフスタイルのアンケート調査を行うために東京杉並区の住民に対して無作為サンプリングの留置き調査を実施した。この調査では、対象家族の生活経歴、生活時間、空間、資源、目標からなるライフスタイル、およびサポートシステムの存在とその利用状況などを調べた。現在データクリーニング作業などを行っている。詳細な統計的解析は、平成6年度に行う予定である。
※なお非婚カップル調査の単純集計の結果報告書を中間報告のかたちで作成した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 野々山久也: "家族新時代への崩し-都市生活と家族ライフスタイルの多様化-" TOMORROW(あまがさき未来協会編). 第28号. 1-15 (1993)

  • [文献書誌] 善積京子: "いろんな家族があっていい-非婚カップル調査からの提言-" 月刊・ヒューマンライツ. No.71. 15-19 (1994)

  • [文献書誌] 野々山久也ほか(編): "いま家族に何が起こっているのか-家族社会学のパラダイム転換-" (株)ミネルヴァ書房,(未定), (1994)

  • [文献書誌] 家族ライフスタイル研究会: "『非婚カップル調査』結果報告書" 文部省科研報告書として自家出版, 52 (1993)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi