研究課題/領域番号 |
04210152
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
山田 辰雄 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (50051488)
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研究分担者 |
関根 嘉香 日立化成筑波開発研究所, 研究員
藤村 満 グリンブルー(株), 海外業務室, 室長
池田 明由 東海大学, 教養学部, 講師 (60222874)
香川 順 東京女子医科大学, 公衆学・公衆衛生学教室, 教授 (90055955)
橋本 芳一 慶應義塾大学, 地域研究センター, 客員所員
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キーワード | 環境 / 中国 / 大気汚染 / 水質汚濁 / 室内空気 / 疫学調査 / 経済的手法 / 総合的研究 |
研究概要 |
JACKネットワークとして建設した、韓国から中国にかけての東アジアの一部分をカバーする大気測定網が1991年に一応完成し、次の段階として単に大気質の観測のみに止まらず、中国の産業的発展に資することを目標とし、特徴を持つ一都市を選定して、その都市で研究計画を実施し、その成果が、なるべく多くの中国都市にモデルとして影響を与えることを期待することとした。 このために内陸部の適当なサイズの都市で、政治、経済、文化の中心地である四川省の成都市を選んで共同研究の相手方とした。成都市は日本との距離が遠く、また、交通が必ずしも便利ではないが、行政当局およびその構成員が群を抜いて我々に協力的であった。 慶應義塾大学側は地域研究センターに「中国環境研究会」を組織して、共同研究を推進し、成都市側は特に、現地における観測、実験、資料収集並びに約2万人を対象とする健康に関するアンケート調査を計画的に行った。 調査研究の項目は、大気汚染、室内空気汚染、排水処理、大気汚染の健康影響の解析、大気汚染発生源の経済学的解析および市民生活などであった。 これらの調査研究の総括的な成果は、四川省成都市で開催された成果発表会で公表されて高い評価を受けた。内容は、近く単行本として出版される『中国環境研究-四川省成都市における事例研究-』(山田辰雄、橋本芳一編、勁草書房、1995年)に記載されている。
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