研究課題/領域番号 |
04211107
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
児島 和人 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (20114209)
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研究分担者 |
杉山 あかし 九州大学, 教養部, 助教授 (60222056)
村松 泰子 学芸大学, 教育学部, 教授 (30239545)
川本 勝 駒沢大学, 文学部, 教授 (20110942)
鈴木 裕久 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (50013040)
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キーワード | 生活情報化尺度 / 情報発信行動 / アマチュア・ビデオ・カメラマン / パブリック・アクセス / パソコン・ネットワーク / パソコン学習 / 情報リテラシー / 情報機器利用能力尺度 |
研究概要 |
本研究班は、その研究課題を(1)市民の日常生活レベルでの情報化そのものの解明、(2)情報化と生活意識・行動との関連の解明、ならびに(3)情報化への適応条件の解明、の三つの下位問題に分け研究を進めてきた。 平成4年度はこれらの問題に対し、前年度の研究活動を踏まえつつ以下の様な研究活動を行なった。 (1)生活の情報化に関する研究としては、一般レベルで「生活情報化尺度」を設定するため、東京都目黒区住民360名を対象としたサンプル調査を実施し、次年度の大規模調査に備えて尺度化の有効性・妥当性について検討した。 (2)情報化と生活意識・行動との関連の解明のために、市民生活における情報化の顕著な事例として、パソコン学習集団、ビデオカメラやCATVによる情報発信行動集団を対象にインテンシィブな質的・量的研究を行なった。パソコン学習集団としてはジェンダーの視点も考慮し、パソコン学習をはじめた女性約800名を対象にパネル調査を実施し、パソコン利用が意識・行動にもたらす変化の究明に務めた。 情報発信集団としてはNHKなどのテレビ局に自分で撮影したビデオを投稿している全国各地のアマチュアカメラマン集団と、長野県山形村のCATV番組製作集団とを対象に、情報発信行動の形成過程とそれに伴う社会意識、社会関心の変容過程とを明らかにするための質問紙調査、聞き取り調査、参与観察を行なった。 さらに(3)情報化への適応条件をリテラシーの側面から解明するため、昨年度に作成した「情報機器利用能力尺度」の有効性・妥当性を、一般サンプル調査結果により検討した。それと並行して、情報リテラシー概念の理論的検討を継続して行なった。
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