研究課題/領域番号 |
04211119
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
水越 敏行 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20019409)
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研究分担者 |
吉田 貞介 金沢大学, 教育学部, 教授 (80135037)
田中 博之 大阪教育大学, 教育学部, 専任講師 (20207137)
木原 俊行 大阪大学, 人間科学部, 助手 (40231287)
中島 義明 大阪大学, 人間科学部, 教授 (90012492)
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キーワード | メディア・リテラシー / メディア教育 / 映像能力 / 認知負荷 / 情報教育 / マルチメディア |
研究概要 |
「メディア・リテラシーの育成」を研究主題とする水越班(3班)では、昨年度の研究において、メディア・リテラシーの概念を整理してみた。今年度はそれを踏まえながら、新しいリテラシーを形成する実践的な研究と、心理学的基礎研究に重点を置いてきた。 1.メディア・リテラシー育成方法の検討 地図を題材に取り上げ、小学校4年生を対象として、8時間の授業を設計・実施し、その効果を検証した(京都と豊中の2つの小学校で)。具体的には、地図を読み取る/地図を作る/地図で伝える、といった一連の学習を学校放送番組、多種多様な地図を用いて、展開した。その結果、地図についての実体的な知識に加えて、相手に合わせてモデル加工するセンスなど、機能的な能力を培うことができた(木原・山口)。 2.映像能力の育成と環境教育 環境教育も、我が国では一貫して取り上げてきているが、今回も森林の問題を題材に、環境教育と映像リテラシーの育成とを融合した実践を金沢で展開した(吉田、岡部、上出)。 3.子どもの総合表現を支援するマルチメディアの活用方法 総合表現活動を上記1、2でも重視してきたが、更にそれを強調した総合学習の単元を開発した。図工、美術、音楽、国語などの内容を統合して総合表現力の育成を図り、単元構成や学習環境の在り方を研究した。特に、総合表現力の育成を念頭に置いた、パソコンやビデオデッキなどの新しい生かし方を追究した(田中)。 4.映像と認知負荷 映像が提示されたときにおこる認知的負荷について、実験心理学的な研究を試みた。モニター上にアニメーションと冗長なテキストを提示し、それを見る時の被験者の眼球運動を追跡した。そして、冗長な情報に対する認知的負荷量の増大を測定した(中島・井上)。
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