研究課題/領域番号 |
04211127
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研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
内田 隆三 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (80160282)
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研究分担者 |
宮原 浩二郎 関西学院大学。社会学部, 助教授 (10200198)
黒田 浩一郎 神戸女学院大学, 文学部, 助教授 (10186546)
若林 幹夫 筑波大学, 社会科学系, 専任講師 (40230916)
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キーワード | 情報化 / 消費社会 / 広告表現 / 空間 / 都市 / 健康 / エスニック / 映像 |
研究概要 |
本年度は、情報化というベクトルを媒介にして広告表現の現在および変容についての分析を主要なテーマとした。情報化の言説や情報化を支える電子メディアの浸透が、消費社会の文化感性を象徴する広告表現にどのような影響を与えているのかを基本的な主題とし、テレビのコマーシャル・フィルムを素材にして、研究代表者・分担者それぞれの問題次元から実証的に分析したのである。その研究成果は、平成5年10月の第66回日本社会学会大会において「情報化・消費社会・広告」というテーマのもとに共同報告を行った。報告内容は、【.encircled1.】内田隆三「情報化とCM表現の現在」、【.encircled2.】若林幹夫「空間像の社会的変容」、【.encircled3.】黒田浩一郎「医薬品コマーシャルにみる日本人の健康・病気観」という3つである。 また本研究班では、広告表現だけでなヽ、今日の消費社会のさまざまな現象や問題において情報化の影響を検証するため、七回にわたり研究会を続けてきた。その成果の一部は、『社会学評論』44巻4号の「情報化とエスニシティ」の特集号において、宮原浩二郎の論文「エスニックの意味と社会学の言葉」として発表される。さらに平成6年3月には、重点領域研究「情報化社会と人間」の公開シンポジウム『メディア変容の現在と未来』において、内田隆三が「電子メディアと文化感性の変容」という論文で、マルチメディア体制という展望のもとに、映像産業の現在について報告を行っている。 本年度の研究では、情報化のベクトルが、社会の深い次元にあるわれわれの文化感性そのものの変容に影響力を行使している局面が明らかにされたといえよう。
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