研究課題/領域番号 |
04212106
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
石澤 良昭 上智大学, アジア文化研究所, 所長・教授 (10124851)
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研究分担者 |
青柳 洋治 上智大学, 外国語学部, 教授 (60146800)
新田 栄治 鹿児島大学, 教養部, 助教授 (00117532)
高山 智博 上智大学, 外国語学部, 教授 (90053628)
湯浅 赳男 新潟大学, 経済学部, 教授 (00018095)
大井 邦明 京都外国語大学, 外国語学部, 教授
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キーワード | アンコール遺跡群 / アンコール・ワット / アンコール・トム / カミナルフユ遺跡 / メソアメリカ / ラオティワカン / オルメカ / チャンパ |
研究概要 |
第2年次は、方法論を組み立てるために史料・資料の比較検討などを中心にしながら両文明の類似同質性と異質特殊性を各専門分野から比較検討した。 第1に考古学等の調査研究の結果がどこまで明らかになっているか、現在まで学的に捉えている成果を再確認し、物質文明および出土品の比較検討をすすめた。特に劣悪な衛生環境とこれの対処技術など、居住地のひろがりと人口問題などのかかわりをとりあげ、そこで生産された物質文明を考究した。 第2に民族学的資料の検討を文化人類学調査の結果などから、その文明成立要件の原初的枠組みの発掘と発見・事実検証を考察した。併行して気象変動と両文明の成立の関係を概略的に討論し、文明の成立条件を文化と自然の両環境から考察した。 第3に石板に刻まれた文字の解読史等の問題を丹念に検討し、当時の人々が記したという意味で第1義的史料と考えてこれを詳細に分析し、暗示・隠された意味などを考察し、種々の問題を提起した。 第4に記録等の検討で,『ユカタン事物記』と『王朝年代記』等を比較検討し、その中に掲げられている自然環境現象・気候の問題などを列挙し、その表現の差異等を検討した。特に当時の日常生活を再構成し、視聴覚資料・スライド等により、現勢地形・および土地利用図などに入手し、地形的変化と居住地・主要遺跡の問題について集中討論を行なった。両文明の類似点と相違点を明らかにする作業を進めてきた。 上記4作業により、両文明の内的構造と構成要素が明らかとなり、比較検討する項目・問題点などが浮かび上がってきた。年5回の研究会を実施した。
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