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1992 年度 実績報告書

企業構造の戦後的変容

研究課題

研究課題/領域番号 04213103
研究機関東京大学

研究代表者

橋本 寿朗  東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (60106888)

研究分担者 山崎 志郎  福島大学, 経済学部, 助教授 (10202376)
沢井 実  大阪大学, 経済学部, 助教授 (90162536)
橘川 武郎  青山学院大学, 経営学部, 助教授 (20161507)
遠藤 公嗣  山形大学, 人文学部, 助教授 (20143521)
岡崎 哲二  東京大学, 経済学部, 助教授 (90183029)
キーワード日本企業 / 長期相対取引 / 系列 / メインバンク / 間接金融 / 技術革新 / 企業別組合 / 人事考課
研究概要

本年度の研究活動は計画通り、資料探索、資料収集、研究者間の共通理解を深めるための研究会に重点を置いた。
(1)、資料探索。この点の活動は2つに分けられる。第一は専門図書館に保業有されている企業資料の探索で、東大、神戸大経済経営研究所、大阪市大、大阪府立図書館などの資料を探索した。成果の面では、基本的資料は見出だせなかったが、いくつか保管的な資料を発掘した。第二は日本の代表的企業の保有する資料の発掘であり、接近の容易さを考慮して松下電器、川崎製鉄、大阪商船三井船舶、東芝、川崎重工、今治造船などに資料提供を申し入れた。このうち企業側の資料整理が進んでいる商船三井からは必要とする資料の全面的提供を受けた。また、松下からはその膨大な資料の内、重要度の高いものでわれわれの腑分けの終わった資料(全体の75%程度)については収集が終わった。残りは腑分け作業を次年度に行い、収集する予定である。川崎製鉄については資料の腑分けは終了したが、提供を要請した資料が6万頁と膨大であるうえ、提供できるかどうか、現在川鉄側で査読中である。いずれも、とりかかってから6カ月以上を要する息の長い作業であり、何社から協力を得られるか目途がたたない。
(2)、資料収拾。企所保有の資料の収集については(1)に記したが、その他で重要なのはヒアリングの実施である。ヒアリングを行なう場合には、対象者との交渉、事前の準備が重要になることもあって、これが軌道にのるまでには時間を要した。したがって、軌道に乗りはじめたのは平成4年秋からであったが、それでも延べ11件のヒアリングを実施した。対象者は川鉄や東芝のトップ経験者や働組トップ、品質管理の責任者、商社の販売担当者など多様であるが、かなり準備しても固有名詞など不明なこともあって、ヒアリング対象者に校正を依頼したケースも多い。ヒアリング記録の最終整理は橋本のもとで行なった。
(3)、研究会。研究会は延べ9回開催し(費用負担は三和良一氏の班と交互)、外部から延べ2人の講師を招いたほかは、計画班と公募班のメンバーで行なった。『通商産業政策史』各巻をベースに、検討・討論を行い共通理解を得るとともに、明解すべき問題点の発見に努めた。基本的で共通に保有することが望ましい政策資料は一括してコピーし、各研究者に送付した。
なお、平成4年11月の研究集会において研究の目的、方法、進捗少況について橋本が報告した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 橋本 寿朗: "日本型分業システムの形成" ビジネス・レビュー. 40. 32-49 (1992)

  • [文献書誌] 橋本 寿朗: "遅れた戦後復興と苦難の高度成長" 経済セミナー. 456号. 14-18 (1993)

  • [文献書誌] 遠藤 公嗣: "査定制度による性と信条の差別" 日本労働研究雑誌. 398号. 37-48 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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