研究課題/領域番号 |
04213105
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
天川 晃 横浜国立大学, 大学院・国際経済法学研究科, 教授 (10009813)
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研究分担者 |
我部 政男 山梨学院大学, 法学部, 教授 (90045188)
木村 昌人 関東学園大学, 法学部, 助教授 (50225059)
雨宮 昭一 茨城大学, 教養部, 教授 (90007766)
福永 文夫 姫路獨協大学, 法学部, 助教授 (60199255)
増田 弘 東洋英和女学院大学, 人文学部, 教授 (70136894)
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キーワード | 占領改革 / 戦後政治 / 日本占領 / 沖縄占領 / 公職追放 / 地方政治 / 政治過程 / 経済団体 |
研究概要 |
今年度は2度の合宿と社会党関係者に対するヒアリングを中心とする3度の研究会を行ったほか、総括班主催のシンポジウムにも全員が参加した。これらによって関連分野の研究状況・資料状況を把握するとともに、共同成果のとりまとめのための作業仮説の検討を続けた。さらに各自の役割分担を中心に神奈川・兵庫・山梨・茨城・沖縄県などの地方レベルの占領改革の資料調査・収集を行なうとともに、研究分担者全員が総括班のパソコン通信網に参加する態勢作りも整えた。 具体的活動成果として、第一に社会党関係者に対するヒアリング調査により占領期から最近に至るまでの社会党左右両派の動きを理解することができた。これらのヒアリングは記録に残すべく作業中である。第二に、増田を中心に公職追放に関するヒアリングを含む資料収集を行うとともに、地方レベルでの公職追放に関するデータ整理を開始した。第三に、今年度から始めた茨城・沖縄を含む地方占領関係資料収集を継続し、地方占領の分析枠組みの検討も行った。第四に、占領期の新聞資料、地方政治経済指導者の伝記資料、アメリカの占領関係資料、国会図書館のGHQマイクロ資料の収集を行ない、これらの分析を行った。 研究班としての研究成果のとりまとめは来年度の課題となるが、分担者が部分的には成果のとりまとめを行うことができた。福永は民政局の政党法制定の政治過程に関する分析を行った。増田は平野力三の公職追放に至る過程を新しい資料に基づき跡付けた。天川は占領体制における軍人と民間人の対立の観点から憲法制定過程を再検討するとともに、占領の軍事的側面に関する資料の復刻に協力した。
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