研究課題
平成5年度の活動は、1研究会開催、2ヒアリング、3資料収集、4収集資料整理の4分野にわたる。1 研究会 研究会は、平成5年4月より平成6年2月までに7回開催し(平成6年3月にも1回開催)、重点領域研究「戦後日本形成」の経済関係計画研究(本班および橋本班)・公募研究参加者、外部の研究者による研究発表・討論をおこなった。また平成5年11月には、総括班が主催したシンポジウムに参加し、研究発表・討論をおこなった。2 ヒアリング ヒアリングは、企業経営者・技術者を対象に8回(のべ12名)実施し、速記録を作成した(重点領域研究橋本班との共同作業で、速記録は、橋本班が保管している)。3 資料収集 資料収集は、GHQ文書・米国務省文書を中心におこない、マイクロフィッシュ、復刻資料を購入した。4 資料収集整理 資料収集整理は、前年度よりの作業を継続しておこなった。GHQ文書は膨大で、資料へのアクセスが極めて不便な状況にある。そこで、本研究では、同文書のコンテンツ・リストを基礎として、キーワードによる検索を可能にするデータ・ベース化作業を行っている。前年度は、同文書のうちトップシークレットTS文書の粗処理を終了し、経済科学局ESS文書に着手した。本年度は、ESS文書の処理を継続した。ESS文書自体も膨大であり、作業は、整理番号540(財閥解体・独占禁止関係文書)関係の約80%の粗処理を終了したにとどまった。本作業は、重点領域研究橋本班・公募研究者(伊藤正直東京大学助教授・杉浦勢之青山学院大学専任講師)との連携のもとに進められている。なお、次年度には、国立国会図書館で進められているGHQ文書のディスクリプション・カードを基礎とした検索データ・ベース化作業との連結を予定している。
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