戦後改革期すなわち1945年から1952年の期間におけるわが国金融政策為替政策の展開について歴史的・実証的に解明すること、が本研究の目的である。 本年度は、当初の研究計画にもとづいて、GHQ/SCAP PAPERSのうちESS関係の資料の蒐集を行い、そのデータベース化に着手した。作業は、ESS資料の該当部分をまずリストアップし、次いで当該資料のうち、Contents Listのあるものをさらに抽出、さらに、そのContents自体をデータベース化するという手順で行った。 しかし、当該資料のうち、Contents Listのあるものが多数にのぼりしかも、一件毎のContents自体が膨大なものであったため、データベース化の作業は、現時点では残念ながら完了するには至っていない。資料リストそのものは、現在国会図書館でデータベース化の作業が進行中であるので、将来的には、国会図書館のData Listと、Contents Listを統合したデータベース化が可能なように作業を進めていく予定である。 また、当初の計画し、予定した日本側の資料蒐集に関しては、大蔵省、日本銀行両者について一定の資料蒐集を完了させた。 次年度も、引き続きCHQ/SCAP PAPERS αデータベース化を最優先させて作業を進めていく予定である。
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