研究分担者 |
小林 暁 帝京技術科学大学, 情報学部, 講師 (80225490)
関 一 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (00179326)
伊藤 公一 千葉大学, 工学部, 助教授 (90108225)
亀井 宏行 東京工業大学大学院, 情報理工学研究科, 助教授 (60143658)
|
研究概要 |
1.FM-CW地中レーダの開発 昨年度までに製作した400MHz〜900MHz帯域のスロットアンテナを用いたFM-CW地中レーダの他に,より深い土層を観測するために,新たに300MHz〜500MHz帯域のスロットアンテナを用いたFM-CW地中レーダを試作した.また,新しい種類のアンテナとして,土質の変化に対応してインピーダンス整合のとりやすいガンママッチ・ダイポールアンテナを試作した.このアンテナは,400MHz〜900MHz帯域と,300MHz〜500MHz帯域の2種類を製作し,先のスロットアンテナを用いたFM-CW地中レーダの送受信回路部に接続しそのまま利用できるようにした.これら試作した地中レーダ用いて,群馬県子持村田尻遺跡の軽石層下に埋没した古墳の探査実験を行った. さらに,地中レーダのアンテナとして一般に使われているボウタイアンテナを用いた200MHz〜500MHz帯域のFM-CWレーダを設計製作した. 2.土壌の誘電率測定 土層判別の基礎データとするために,誘電体プローブを用いて,静岡県袋井市石ノ形古墳,兵庫県氷上郡春日町七日市遺跡,群馬県北群馬郡子持村相ノ田遺跡などの各土層の土壌サンプルの複素誘電率を測定した.本測定は,土壌サンプルを採取して測定するので,含水量や密度などが土中にある場合と異なってしまい,正確な状況が把握できないことが考えられるため,新たに,モノポールアンテナを直接土壌に刺入して誘電率を測定する手法を開発した.本手法は校正などの必要のないシンプルな測定法である.
|