研究課題/領域番号 |
04214113
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研究機関 | 奈良国立文化財研究所 |
研究代表者 |
西村 康 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (80000488)
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研究分担者 |
和田 晴吾 立命館大学, 文学部, 教授 (30115969)
稲田 孝司 岡山大学, 文学部, 教授 (40135926)
斎藤 正徳 東京工業大学, 理学部, 教授 (10011553)
中條 利一郎 西東京科学大学, 理工学部, 教授 (60016285)
道家 達將 放送大学, 産業技術専攻, 教授 (40016340)
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キーワード | 遺跡探査 / 被熱遺構探査 / 石造構造物探査 / 土質判別探査 / 地中レーダー探査 / 電気探査 / 磁気探査 / 化学・光学探査 |
研究概要 |
総括班では、本領域研究も来年度で終結することを念頭におきながら、今までに開発した新たな遺跡探査専用の装置と方法を用いた遺跡現場での測定、遺跡へ臨んでの研究会議の場を、従来以上に多く設定しながら、領域全体が緊密な連携のもとに進行するように努力した。 そのなかで、理工学分野と考古学分野の研究者との共同研究が促進され、本年度では、装置、方法の有効性の検証段階を脱却して、それぞれの遺跡における固有の歴史的課題解明を目的に、探査を応用する研究を増加させることができた。総括班と多数の研究代表者が参加した行者塚古墳(加古川市・兵庫県)や恩原遺跡(上斎原村・岡山県)における現地調査はその一例である。 また、研究のなお一層の進展を図るために、年度の中間である9月末には、それまでに達成できた研究成果を検討する会議を開催した。ここでの討議、点検を踏まえて、これ以後の研究計画を立案した。 本年度に開催した第4回公開シンポジウムのテーマが「村・家・墓を探るテクノロジー」で、理工学と考古学両分野研究者が、それぞれ一対となって基調報告できたのは、連携の中で生まれた遺跡調査における課題への取り組みが実行され、成果が得られたものといえよう。 上記のように、本年度の主たる成果と活動としては、領域全体の研究会議を3回開催、6回の総括班会議開催、多数の遺跡での測定実施、公開シンポジウムの開催の他に、ニュースレターの4回発行がある。
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