• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

磁場変動と核流体運動

研究課題

研究課題/領域番号 04216105
研究機関東京工業大学

研究代表者

本蔵 義守  東京工業大学, 理学部, 助教授 (00114637)

研究分担者 広岡 公史  富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
安川 克己  神戸大学, 理学部, 教授 (20020084)
新妻 信明  静岡大学, 理学部, 教授 (80005818)
河野 長  東京工業大学, 理学部, 教授 (20011596)
鳥居 雅之  京都大学, 理学部, 助教授 (60108983)
キーワード古地磁気 / 地球磁場 / 地球中心核 / 地磁気極性逆転 / MHDダイナモ / 地磁気ダイナモ
研究概要

本研究計画は,古地磁気の手法を用いて過去の地球磁場を復元し,地球磁場の起源と地球磁場変場の原因を地球中心核内の流体運動との関連で明らかにすることを目的としている。過去の地球磁場の復元に関しては、陸上の堆積物及び海底の堆積物の試料をできる限り多く利用し,残留磁気の精密測定を行うことを目標にしている.陸上の堆積物の研究では、房総半島でこれまで以上に多くの試料を採取することができ,約70万年前の地球磁場逆転時の非常に詳細な変動が復元できた.このデータを用いて,地磁気極性逆転の機構に関する研究が進展している.海底の堆積物の研究では,残留磁気の性質に関する基礎的研究とともに実際の堆積物試料の測定も精力的に行なわれており,古地球磁場の強度も含めた定量的研究への展望が大きく開けつつある.とくに,地磁気の永年変化に関する研究が進み,古地球磁場復元に向け大きく前進しつつある.さらに,浅海底用のボーリング装置の改良が行なわれ,この改良型装置を用いたコア試料採取実験も瀬戸内海において行われている.地球磁場の理論的研究もかなりの進展をみせている.MHDダイナモのシミュレーションの研究では,昨年完成を見た計算コードを用いて,ワークステーションを駆使した大規模シミュレーションが行われている、本年度の研究で特筆すベきことは、回転する球殻内の熱対流により磁場が極性を自然に逆転させることがわかったことである.また別の研究からは,地球の回転変動が磁場の変動を起こし,極性の逆転も起こすらしいことがわかりつつある.これらの研究は現在も精力的に行なわれており,非常に興味深い研究成果が得られつつある.また,いわゆるキネマティックダイナモの研究も精密化され,地磁気ダイナモの効率に関する研究が進展しつつある.このような成果は,重点領域「地球中心核」全体の平成4年度報告書に詳しく報告してある.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Y.Honkura: "Magnetic field reversal resulting from a dynamo process in a spherical shell" J.Geomag.Grorlrctr.44. 931-941 (1992)

  • [文献書誌] M.Matsushima: "Reexamination of fluid motion in the Earth's core derived from geomagnetic field dataーIs ω-effect really strong in the core?ー" J.Geomag.Geoelectr.44. 521-553 (1992)

  • [文献書誌] 本蔵 義守: "MHDダイナモにおける磁場極性の逆転" 月刊地球. 15. 92-95 (1993)

  • [文献書誌] 鳥居 雅之: "堆積残留磁気による地球磁場精密復元のための基礎研究" 月刊地球. 15. 80-86 (1993)

  • [文献書誌] M.Kono: "Small amplitude solutions of the geodynamo problem.2.The case of α^2 dynamos" Geophys.Astrophys.Fluid Dynamics. (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi