研究概要 |
(1)Sporobolomyces salmonicolorのアルデヒドレダクターゼ:標記の酵母菌体の粗抽出液より精製したアルデヒドレダクターゼは、(R)ー4ーハロー3ーオキソブタン酸などのβ-ケトエステル類に作用し、対応する(R)ーアルコール(100%ee)を生成した。また本酵素はp-ニトロベンズアルデヒドやグリセルアルデヒドなどのアルデヒド類を良い基質とした。 (2)アルデヒドレダクターゼの1次構造:遺伝子レベル,ペプチドレベル両方から本酵素のアミノ酸1次配列の解析を行った。その結果、ヒト肝臓由来のアルデヒドレダクターゼやアルドースレダクターゼと相同性が極めて高いこと(約50%)が判明した。両者は互に類似した酵素と考えられた。 (3)S.salmonicolorのアルデヒドレダクターゼとNADPH再生系酵素としてのグルコースデヒドロゲナーゼを共役させた反応系では、約100g/lの4ークロロー3ーヒドロキシブタン酸エチルエスタルがモル収率90〜100%で得られた。 (4)Fusarium Oxysporumのラクトナーゼ:標記の糸状菌より各種のアルドン酸ラクトン類を立体選択的に加水分解し対応する酸を生成する酵素を精製した。本酵素は各種アルドン酸ラクトンの2位の水酸基定認識し、ハワース式で示した場合に水酸基が下向きの方向に出ているラクトンのみを選択的に水解した。 (5)上記ラクトナーゼ反応によりパントラクトンの光学分割が可能なことを示した。
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