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1992 年度 実績報告書

DNA結合タンパク質に関連したHg・Znペプチド錯体の合成・NOESY・XAFS

研究課題

研究課題/領域番号 04225231
研究機関東京理科大学

研究代表者

山村 剛士  東京理科大学, 理学部・化学, 助教授 (00114702)

キーワードDNA結合金属蛋白質 / ペプチド亜鉛錯体 / XAFS / NOESY / 距離幾何学 / 分子動力学 / ペプチド液相合成
研究概要

1.ペプチドとしてBoc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-OMe,1,Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Cly-Ala-Cys-OMe,2,を合成した。Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-OMe,3,及びこれらの配位子を用いて亜鉛、カドミウムと水銀錯体の合成を試み、(1)・Hgを単離・精製した。又、XAS測定とNMR測定に耐える(1)・Zn,4,(2)・Zn,5,と(3)・Zn,6,の溶液調整条件を見いだした。同様に(1)・Cd,7,(2)・Cd,8,(3)・Cd,9,の調整条件も見いだした。
2.亜鉛錯体4,5,6のXAFS(EXAFS,XANES)を解析し、種々のモデル化合物と比較・検討して、4が4配位、6が5配位であることを見いだした。それぞれのZn-S結合距離も明確にした。一方、COSY等による各錯体のペプチド部分の ^1H-, ^<13>C-バンドの帰属は現在進行中である。カップリング定数、水素結合の同定NOESYからの水素原子間距離情報抽出はまだ済んでいない。
3.AMBERによる分子動力学計算ため、金属イオンと周辺配位子に関する諸パラメター(電荷分布、van der Waals半径、力の定数)を分子軌道法(MOPAC)等を用いて決定した(金属イオンに関するパラメターを露に求めて応用して例は分子動力学では極めて少ない)。次いでこれらの値を用いてBoc-Cys-Pro-Leu-Cys-OMeの2配位及び2配位水銀錯体動力計算を行い、距離幾何学の結果と比較して、最も確実な構造がその共通構造であることを確認した。又、Zinc Finger蛋白質やブレドキシン中の金属イオン局所構造とわぼ一致することを確認した。現在、ペプチド亜鉛錯体4、5、6の分子動力学計算を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takeshi YAMAMURA: "Tetrakis(thiolato)nickelate(II),[Ni(RS)_4]^<2->;Ligand Dissociation and Electronic Spectra" Bull.Chem.Soc.Jpn.,. 65. 1799-1806 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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