研究課題/領域番号 |
04226101
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大塚 栄子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)
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研究分担者 |
竹中 章郎 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (80016146)
上杉 晴一 横浜国立大学, 工学部, 教授 (70028851)
高久 洋 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50101267)
牧野 圭祐 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (50159141)
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キーワード | リボザイム / NMR / インターカレーター / 核酸ループ / DNAプローブ |
研究概要 |
核酸塩基の特異的性質の一つに水素結合形成による塩基の相補的認識能がある。本班においてはこの核酸の“塩基の相補的認識能"を積極的に利用し、新しい機能創出を目指したオリゴヌクレオチドを化学合成した。本年度は化学合成した種々のオリゴヌクレオチドを活用あるいは分光化学的アプローチによりRibozyme分子の改変体を系統的に化学合成し、この知見に基づきRNAを精密に分子機構することによりRNAに新たな酵素活性機能をデザインすることも併せて検討した。NMRによる溶液中での構造と同時に結晶化を行ないX線結晶学的アプローチを試みた。方法は、1.特異的機能を持つハンマーヘッド型リボザイムを大量合成し、結晶用サンプルを得た。このリボザイムの三次元構造解析のために蛍光誘導体の合成を行なった。2.前年度の研究によって明らかになった修飾構造の相関に関する情報をもとに、DNAプローブ法に用いる蛍光、電気スピン、酵素ラベルオリゴヌクレオチドを合成し、さらには膜透過性分子、インターカレーター分子レベルオリゴヌクレオチドを合成した。またこれらの分子の核酸との二重鎖形成能の評価も行なった。3.バクテリオファージT4の前駆体RNAのループとヘリックス部分の塩基を変換したRNAを合成し重要なヌクレオチドを明らかにした。4.リボザイムのステム部分のイミノプロトンシグナルの帰属のため、ステム部分の塩基配列を含むモデル二重鎖RNAを合成し、そのイミノプロトンスペクトルを測定した。
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