研究課題/領域番号 |
04231107
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
米沢 富美子 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10027344)
|
研究分担者 |
土井 正男 名古屋大学, 工学部, 教授 (70087104)
田中 實 東北大学, 工学部, 教授 (80005248)
蔵本 由紀 京都大学, 理学部, 教授 (40037247)
河村 雄行 北海道大学, 理学部, 助教授 (00126038)
川崎 恭治 九州大学, 理学部, 教授 (40037164)
|
キーワード | シミュレーション / 分子動力学法 / カー・パリネロの方法 / 複雑液体 / 高分子 / 等温シミュレーション / 液体金属 / 臨界領域 |
研究概要 |
上田顕(福井県立大)は、構造不規則系の量子MD法による研究のために、Cer-Parrinelloの方法を使って、液体Naの電子状態の計算を進めており、k点のとりかたなどを検討している。米沢富美子(慶大)は、複雑液体における個別運動と集団運動の解明のために、樋渡保秋(金沢大)は、ガラス・ガラス転移のダイナミックスの研究のために、さらに、小田垣孝(京工繊大)は、不規則媒質中の粒子のダイナミックスと波動の伝播の研究のために、それぞれ分子動力学法シミュレーションを実行しており、これらの複雑系におけるミクロなダイナミクスの多くの側面が明らかにされつつある。川崎恭治(九大)は、複雑な流体の静力学及び動力学の研究のため、大規模なシミュレーションを実行し、スケーリング則への流体力学的効果を明らかにした。河村雄行(北大)は、マルチコンピューター及び並列コンピューターにおける分子動力学法などのプログラム開発を行っており、計算プログラムを大きく分割し、一個のタスクの軽山稜を大きくすることによって、並列化効果を著しく良くできることを確認した。蔵本由紀(京大)は、非線系素子多体系のダイナミックスを進めており、大域的に結合した非線形振動子の大集団のモデルおける集団カオスの発生条件を検討した。田中実(東北大)は、流体系中距離秩序動的相関の計算機実験を行っており、3重点近傍から臨界領域までのシミュレーションのプログラムを開発した。土井正男(名大)は、濃厚なコロイド分散系のエレクトロレオロジー効果の計算機実験を行っており、イオノーマーにおけるミセルの大きさと、イオン化度との関係などを調べた。能勢修一(慶大)は、分子動力学シミュレーションによる結晶構造相転移の研究を行っており、温度一定条件の分子動力学シミュレーションにおいて、どの程度、カノニカル分布が実現されているかを調べた。
|