研究課題/領域番号 |
04233212
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
高木 光司郎 富山大学, 理学部, 教授 (60018976)
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研究分担者 |
中川 邦明 常葉学園大学, 教育学部, 助教授 (50134995)
長崎 宏之 富山大学, 理学部, 助手 (70242477)
小田島 仁司 富山大学, 理学部, 助手 (50233557)
松島 房和 富山大学, 理学部, 助教授 (40142236)
常川 省三 富山大学, 理学部, 教授 (40018982)
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キーワード | 星間分子 / マイクロ波分光 / 遠赤外分光 / 赤外分光 / メチルマルコール / MIMダイオード / 差周波発生 / 高励起状態 |
研究概要 |
本研究の目的は、センチ波から遠赤外に至る広大な周波数領域で星間分子の分光学的データを充実させることである。この領域は、分光技術の発達しているマイクロ波・ミリ波領域と、未開拓な遠赤外領域に二分される。マイクロ波・ミリ波領域では高能率・高精度の分光システムを構築し、遠赤外領域では、MIMダイオードの方法で遠赤外光源を作り分光に応用した。対象分子としては両領域とも、まずメチルアルコール(CH_3OH)を取り上げ、同時に星間分子として重要ないくつかの分子を取り上げた。 1.マイクロ波・ミリ波分光:シンセサイズド・スイーパーHP83642Aを基本波としたマイクロ波分光計(測定可能な周波数範囲6-110GHz)を使用し、6-110GHzの周波数範囲においてCH_3OH分子のスペクトルの測定を完了した。また、75-110GHzの周波数範囲で、(CH_3)_2O、CHCOOCH_3、及びC_2H_5CN分子のスペクトルの測定を行った。その結果、電波天文における11本の未同定線を同定した。さらに、分光計の測定可能周波数を200GHzまで拡張するために周波数延長器を購入し、これを使用できるように分光計の整備を行った。 2.遠赤外光源の開発と分光:2本のCO_2レーザーの差周波をとって遠赤外光を発生させるが、周波数可変にする方法として、マイクロ波を使う3波混合方式と、使わない2波混合方式があり、両方式を実現すべく進めている。3波混合方式の分光システムは完成し、CH_3OH、CO、H_2O、LiH、OH、NH、MgO等多くの分子やその同位体で多数のスペクトルを測定した。H_2O、 ^7LiH、 ^6LiH、 ^<18>OHについては解析が進んでいる。2波混合方式については導波路型レーザーが完成したので分光装置としての組み上げにとりかかった。
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