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1994 年度 実績報告書

気球による星間C^+線の銀河面サーベイ

研究課題

研究課題/領域番号 04233218
研究機関宇宙科学研究所

研究代表者

奥田 治之  宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (50025293)

研究分担者 中川 貴雄  宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 助手 (20202210)
広本 宣久  郵政省通信総合研究所, 電磁波技術部, 主任研究官
芝井 広  宇宙科学研究所, 共通基礎研究系, 助教授 (70154234)
村上 浩  宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 助教授 (40135299)
矢島 信之  宇宙科学研究所, システム研究系, 教授 (30200489)
キーワード遠赤外線分光 / 星間物質 / 〔CII〕スペクトル線 / サーベイ観測 / ファブリ・ペロ-分光器 / 銀河系構造
研究概要

電離炭素(C^+)の放射する遠赤外〔C II〕スペクトル線は、中性星間ガスの最大の冷却材であり、星間ガスのエネルギー収支の鍵を握るスペクトル線である。このスペクトル線の広域サーベイ観測を行うために、本計画研究では、新たに専用の観測機BICEを開発した。さらに、この観測機を用いた実験観測を、平成3、4年度に行い、様々な領域の観測に成功してきた。
上記の成果を受け、1994年9月3日に、三陸大気球観測所から、観測器BICEを大型気球により放球し、以下の2つの領域の観測を行った。
(1) 北天銀河面の主要部分(25°【less than or similar】ι【less than or
(2) 最も代表的な大質量星生成領域であるオリオン領域
上記(1)の観測により、平成3年度から行ってきた一連の銀河面サーベイ観測が完成した。また(2)の観測は、オリオンそのものが興味深いものであると同時に、今迄おこなってきた銀河面観測データの解釈の基礎データともなる。
この結果は、銀河系の構造・エネルギー収支・化学組成など各種の研究にとって、極めて重要なデータベースとなるはずである。今年度は、今迄のまとめとして、これらの〔CII〕観測結果を、他波長観測の結果などと比較し、銀河系星間雲の新しい姿を探った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Okuda et al.: "Large Scale 〔C II〕 Line Emission in the Galaxy Observed by Stratospheric Ballocns" Infrared Physics Technology. 35. 391-405 (1994)

  • [文献書誌] H.Murakami et al.: "The Infrared Telescope in Space (IRTS)" Astrophysical Journal. 428. 354-362 (1994)

  • [文献書誌] H.Shibai et al.: "Far-Infrared Line Mapper (FILM) on IRTS" Astrophysical Journal. 428. 377-383 (1994)

  • [文献書誌] K.Mochizuki et al.: "A Survey of the Large Magellanic Cloud in the 〔C II〕 158 Micron Line" Astrophysical Journal (Letters). 430. L37-L40 (1994)

  • [文献書誌] K.Mizutani et al.: "〔C II〕 158 Micron and 〔oI〕 63 Micron Observations of the Galactic Center Region" Astrophysical Journal Supplement. 91. 613-624 (1994)

  • [文献書誌] H.Shibai et al.: "An Eight-Element Stressed Ge:Ga Linear Array:Developiment and Performance" Proceeding of SPIE. 2268. 142-149 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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