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1994 年度 実績報告書

コミュニケーションにおける感性情報処理の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04236104
研究機関東京大学

研究代表者

原島 博  東京大学, 工学部, 教授 (60011201)

研究分担者 横井 茂樹  名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (20115744)
中嶋 正之  東京工業大学, 工学部, 教授 (60092566)
原 文雄  東京理科大学, 工学部, 教授 (90084376)
利島 保  広島大学, 教育学部, 教授 (20033566)
河内 十郎  東京大学, 教養学部, 教授 (30083710)
キーワード感性コミュニケーション / 顔画像処理 / 表情認識 / 音声処理 / 人間・機械インタフェース / 感性対話 / 感性情報処理障害 / 顔認知障害
研究概要

人間相互のコミュニケーションにおいては、言語的情報に加えて、顔面表情、音声、身振り(ジェスチャ)などに含まれている感性的な情報が重要な役割を果たしている。また、臨床心理学的には、これらの感性情報処理障害の機構を探りコミュニケーション支援へ向けた研究をおこなうことが重要である。本年度は、このような立場から次の研究をおこなった。
1.顔による感性コミュニケーション
顔による人間と人間、人間と機械の間の感性コミュニケーションの機構を探究し、従来は定性的な記述に留まっていた顔印象ならびに顔面表情の定量的かつ客観的な記述が可能になった。
2.音声による感性コミュニケーション
音声の韻律構造、時間構造、声質などに含まれている非言語的な情報の抽出をおこない、各種の知覚実験を通じてその役割を明らかにした。
3.人間・機械コミュニケーションにおける感性処理
身振りや手振りによる感性コミュニケーションの立場から、手話における手指動作に着目して、感情表現と手指動作の関連について検討した。また、仮想空間との間の感性的な対話操作の検討をおこない、さらに人間の持つ感性的なイマジネーションの可視化を試みた。
4.感性情報処理の脳内機序とその障害
脳損傷事例の研究を通じて、感性情報と知性情報が脳内では別個の経路で処理されていることを示した。また、表情認知と表情表出の神経心理学的検討、表情表出における皮膚温度分布の神経心理学的過程の検討などをおこなった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 永田 明徳: "顔印象の空間ベクトル表現とその応用" 電子情報通信学会技術研究報告. HC93-73. 55-60 (1994)

  • [文献書誌] 永田 明徳: "平均顔における特徴パラメータの解析" 電子情報通信学会秋季全国大会. A-158. (1994)

  • [文献書誌] 河内 十郎: "脳損傷事例における感性と知性の解離" 東京大学教養学部人文科学紀要. 100. 55-77 (1994)

  • [文献書誌] 鱸 俊雄: "グラフィックスワークステーションを用いた仮想都市空間の構築および走行シミュレーション" テレビジョン学会誌. 48. 1318-1325 (1994)

  • [文献書誌] 小林 宏: "A Basic Study on Dynamic Control of Facial Expressions for Face Robot" Proc.4th Int.Workshop or Robot and Human Communication. 1. 168-173 (1994)

  • [文献書誌] 中嶋 正之: "仮想現実世界構築のための指の動きの検出法" 電子情報通信学会論文誌. J77-D-II. 1562-1570 (1994)

  • [文献書誌] 助川 寛: "顔画像と音声を併用した対話者の心情抽出の検討" 電子情報通信学会技術研究報告. PRU94-109. 15-22 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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