研究課題/領域番号 |
04236109
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
鷲見 成正 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
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研究分担者 |
杉田 繁治 国立民族学博物館, 第5研究部, 教授 (40026042)
坂内 正夫 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30107370)
中前 栄八郎 広島県立大学, 経営学部, 教授 (40034384)
石口 彰 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (10184508)
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キーワード | 感性デザイン / 感性データベース / マルチメディアシステム / 画像検索 / シンメトリー / 視環境評価 / 光と感性 / 高速画像処理 |
研究概要 |
本研究の目標は、超多様かつ超大量な高次情報としての感性情報データベース実現に向けての基礎研究を進めて行くとともに、具体的なシステム開発を通じて創作活動支援ツールとしての必要なメカニズムの追究にある。本年度研究実施に伴う研究の成果、ならびに研究課題の進展状況を以下に示す。 1)感性デザイン3次元レイアウトにおよぼす各種要因、遮蔽・透視・肌理(きめ)、相称性など視覚特性の感性情報処理への寄与率を求めた。とくに遮蔽等に備わる知覚情報の不完全性は感性をより深化させ、逆にシンメトリーなどにそなわる知覚情報の完全性は感性をより浅いものとすることを確かめ、それら視覚系感度についての測定が行われた。(計画研究a) 2)物理現象にできるだけ忠実な画像を生成するため、空間に分布する気体・液体の光学的特性を考慮した光シミュレーションモデルが考案された。光源としては太陽直射光および天空光を考慮し、被照体としては固体のほか大気および水分子、漂遊微粒子からなる水を対象として光学現象をシミュレートした。(計画研究b) 3)感性情報を含む対象画像の抽象度の自動的な段階的上昇によるデータモデルに基づく感性データベースのマルチメディア情報基本構造を提案した。さらにオブジェクト空間/心理因子空間を重層化した感性データベース管理構造の開発、配色に着目した映像解析/デザイン診断システムの開発、カラー画像/映像シーンの色相ベクトルを用いた感性データベースアクセス、感性情報管理のための空間データ構造の開発、感性的操作を可能とするマルチメディアプラットホームの開発などの研究を行った。(計画研究c) 4)高速画像処理用ワークステーションに付属する簡易カメラを用いて、映像を入力を行った。色彩・形状などを手がかりとする画像検索、またその画像を変形することによって行われる特徴分析のために、イメージビジョンライブラリーなどを利用した分かりやすいインタフェイスの開発が試みられた。(計画研究d)
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