研究概要 |
[Mo_3S_4Cl_4(PEt_3)_3L_2],Mgの低温反応による1電子還元を伴う二量化反応により[Mo_6S_8Cl_6(PEt_3)_6]を合成し構造解析した。CrCl_2,NaSH,PEt_3の反応による[Cr_6S_8(PEt_3)_6]の合成と同定、構造解析ならびにDV-Xα法分子軌道計算をおこなった。(齋藤) 酒石酸から誘導した光学活性なジピコリル配位子を用いて無限らせん鎖構造を持つ銀(I)錯化合物を合成し、配位子中のキラル中心とヘリシテイーとの関係を明らかにした。(磯辺) カルボン酸を配位子とする新しい白金(II)4核および3核錯体、オキソアセタト架橋ルテニウム3核錯体を基本ユニットとする複合錯体、二つのサイクラム骨格をもつ二核化配位子金属錯体を合成し構造を明らかにした。(伊藤) フルベンまたはホスフィドで架橋された鉄2核錯体によるCS_2,Ph_2SiH_2の活性化による硫黄架橋3核鉄クラスター錯体、シリレン架橋2核鉄錯体の合成、シリレン架橋ルテニウムおよびオスミウム2核錯体の合成、トリヒドロゲルマンと鉄錯体の光反応によりビス(ゲルミレン)架橋鉄2核錯体の合成をおこなった。(荻野) モリブデンまたはタングステンとニッケルの混合金属硫黄架橋クラスター錯体とCO、エチレンの反応、モリブデン硫黄架橋クラスターとアセチレンの反応をおこない生成物を同定した。(柴原) ルテニウムカルボニルクラスターとNOガス、SO_2ガスの反応をおこない、5核および6核ルテニウムクラスター錯体を単離同定した。(若槻)
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