研究課題/領域番号 |
04242105
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 公一 大阪市立大学, 理学部, 教授 (70029403)
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研究分担者 |
安積 徹 東北大学, 理学部, 教授 (90013490)
林 久治 理化学研究所, 主任研究員 (50087508)
山口 兆 大阪大学, 理学部, 教授 (80029537)
杉本 豊成 京都大学, 工学部, 助教授 (30093256)
木下 實 東京大学, 物性研究所, 教授 (40011530)
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キーワード | 分子磁性 / スピン整列機構 / 有機強磁性 / 強磁性有機金属錯体 / 有機強磁性金属 / 化学反応の磁場効果 / 同位体濃縮 / ラジカル対 |
研究概要 |
研究の推進:本総括班は計画研究(A01分子磁性発現とその機構、A02新しい分子磁性系の設計と構築、A03分子磁性の理論、A04分子磁性による反応制御、A05分子磁性の動的挙動)および30件の公募研究を統括し、研究を効率よく推進するために、計画立案、経費の配分、個々の研究間の連絡・調整と協力体制の確立、情報交換の促進、成果の公開と発表を行ってきた。本年度で3年間の研究期間が終了するが、各班とも当初の計画に沿って研究を進展し、世界をリ-ドする数々の成果をあげることができた。すなわち分子磁性の物質的側面である磁性体においては、1)分子磁性におけるスピン整列機構の解明、2)多数の有機強磁性結晶の実現、3)強磁性有機金属錯体の開拓、4)有機強磁性金属の分子設計、などの成果があった。また、分子磁性の動的側面である化学反応の磁場効果においては、5)重原子の同位体濃縮、6)強磁場下における新しい磁場効果、7)気相における磁場効果の統一的解釈、8)ラジカル対の構造とダイナミックスの解明、などの成果があった。 会議・研究会:第5回総括班会議(7月、東京)において本最終年度の研究実施計画等を、また第6回総括班会議(12月、東京)において次年度の研究とりまとめおよび最終ヒアリングへの計画審議した。また、総括班班長会議を4回行った。それらの決定により、通算第5回(7月、東京、参加者151名)と第6回(12月、東京、参加者123名)の公開シンポジウムを開催した。また研究のとりまとめのために、A01〜03合同班会議(8月4〜5日、東京)およびA03〜05合同班会議(8月22〜24日、和光市)を開催した。 広報・出版:ニュースレターを16号から23号まで各号300部を発刊し、全班員の平成6年度研究成果報告書を作成した。また、次年度に和文および英文の学術書をそれぞれ出版する計画を具体的に進めた。
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