研究分担者 |
平尾 公彦 東京大学, 工学部, 教授 (70093169)
細矢 治夫 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (10017204)
中村 宏樹 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (10010935)
加藤 重樹 京都大学, 理学部, 教授 (20113425)
中辻 博 京都大学, 工学部, 教授 (90026211)
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研究概要 |
本重点研究は「A01:分子系の多電子理論」「A02:化学反応の電子理論」「A03:化学反応の動力学「A04:分子集合体の化学反応理論」の四つの班から構成されているが、研究班間の交流は非常によく、研究会やワークショップ、あるいは研究グループの共同研究は班を越えて進められている。本総括班は、その一層の促進のために努めた。 本年度も班員は国内外で開かれた国際会議において招待講演を行っている。なかでも、7月にプラハで開かれた国際量子化学会議では、諸熊前領域代表、総括班員の中辻博、加藤重樹両京大教授を含む班員が招待講演などで活躍した。また、その前後においてヨーロッパ各地で開かれたワークショップなどでも班員が多数活躍した。 12月16、17日には、京都の基礎化学研究所において第4回の公開シンポジウムを開いた。班員外からの多数の参加者を交え、12人の発表者の講演を中心に活発な討論が行われた。少しづつ性格の違うワークショップを3回組織した。すべて、班員外の研究者を講師に招いている。 1)化学反応理論 … 実験と理論の接点 … 8月19,20日 分子研 この会は、A01,A02,A04班が関係しており、シンポジウムに近い性格を持っていた。14人の実験家・理論家による現状と近未来の展望が語られた。 2)表面…分子系の構造・物性・反応 12月26,27日 京都府立大 話題を表面の反応に絞り、A02,A04の班員を中心に企画された。電子状態から分子動力学、さらにそれらを組み合わせた研究が報告され議論された。 3)化学における理論研究の将来 3月24,25日 岡崎・桑谷山荘 近年ようやくわが国の化学関連の学科・専攻で理論が一つの研究分野として認知されるようになった。本重点研究はその過程で大きな役割を果たしてきたが、このワークショップでは、班員の一部と中堅実験研究家で今後の理論化学の発展方向を探る。
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