研究分担者 |
平尾 公彦 東京大学, 工学部, 教授 (70093169)
細谷 治夫 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (10017204)
中村 宏樹 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (10010935)
加藤 重樹 京都大学, 理学部, 教授 (20113425)
中辻 博 京都大学, 工学部, 教授 (90026211)
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研究概要 |
本年度も多くの班員が,国内外で開催された国際会議に招待されて講演をしている.また,班員の中の協力研究も進み具体的な効果が挙げられている.4年間の研究の成果として,多くの研究グループで新しい研究方法の開発が完了し,応用研究への段階へと進んでいる. 12月3,4,5日の三日間にわたり東京・日本化学会・化学会館において第5回公開シンポジウムを開催した.班員外からも多くの参加者を得て,18人の講演者の発表を中心に活発な討論が行われた.また,本重点領域終了以後の化学反応理論・理論化学の振興をどのように図っていくかについても議論された. 本年も次の三つのワークショップを開催し,課題を絞って集中的に議論を行った. 1)化学反応動力学理論の諸位相 7月10,11,12日 伊豆熱川 A03班を中心に,比較的少人数で,反応動力学理論の現状と今後の発展方向を議論した. 2)電子状態理論:その多様性と可能性 8月17,18,19日 分子研 A01,A02班の研究室の若手によってこのワークショップは企画,運営された.多電子理論を分子軌道法および電子密度汎関数法の両観点から勉強した.適切な講演者を得て,若手中心の熱心な聴衆に,よい刺激を与えた.また,この会に引き続き,分子研計算機センターの主催「並列計算」のワークショップも開かれた. 3)巨大分子システムの設計理論の新展開: 蛋白質・炭素ネット・半導体のデザインを目指して1月8,9日 生物分子工学研A04班を中心に,巨大分子の電子構造・分子構造を研究する基礎理論,ソフトウエアの開発および応用の最前線の情報を交換するミニシンポジウムを開いた.
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