研究課題/領域番号 |
04248211
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
笠貫 宏 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (40096574)
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研究分担者 |
庄田 守男 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60206266)
柴田 仁太郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70162633)
大西 哲 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50119913)
細田 瑳一 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50048956)
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キーワード | 心臓急死 / アミオダロン / カテーテルアブレーション / 植込み型除細動器 / 除細動閾値 / 心臓急死心室細動 / 心臓急死心室頻拍 |
研究概要 |
本年度は、クラスI薬剤抵抗性VT/VFに対するアミオダロン(AMD)、カテーテルアブレーション(CA)および植込み型除細動器(ICD)の長期成績の検討および除細動閾値(DFT)に関する実験的検討を行った。I.臨床的研究;(1)AMDの長期成績:46症例に対して慢性投与されその平均観察期間は14.7ヶ月であった。VT再発は9例(20%)、心臓急死2例(2%)、中止3例(7%)であり、32例(71%)は著効を示した。副作用は、重篤なものとしては間質性肺炎が1例見られ、肺拡散能低下が1例あり、軽度なものとして角膜色素沈着物が29例、甲状腺機能検査値異常が19例にみられた。(2)CAの成績:急性期成功は34例中23例(68%)で、基礎心疾患を有する25例中17例でリエントリーに関与するcritical slow conduction pathwayを同定でき、その急性期成功率は100%であった。急性期成功の23例の観察期間は平均24ヶ月であり、VTの再発のないのは17例(73.9%)であった。および(3)ICDの成績:19例にICD(Ventak P,PCD)の植込みを行った。Ventak P植込み6例の急性合併症は誤作動4例、心外膜炎2例、低心拍出症候群2例であった。平均27ヶ月の観察期間では4例で作動し、1例で心不全死した。PCD植込み13例のうち非開胸法は9例(69%)で成功し、開胸法を行った4例のうち3例は非開胸法不成功例であった。平均5ヶ月の観察期間では7例で作動が認められた。II.実験的研究;マグネシウムの除細動閾値に対する効果:マグネシウム(40mg/kg)静注前後において単相性波形および二相性波形を用いた除細動閾値を測定したが、いずれにおいても有意な変化は認められなかった。従って、除細動の可否は弱いエネルギー分布に基づく新たな旋回性興奮による可能性が示唆された。
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