研究課題/領域番号 |
04253218
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清野 裕 京都大学, 医学部, 助教授 (40030986)
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研究分担者 |
福田 義弘 京都大学, 医学部, 講師 (50127130)
葛谷 英嗣 京都大学, 医学部, 助教授 (20115835)
森 徹 京都大学, 医学部, 教授 (40026894)
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キーワード | がん / 糠輸送担体 / 脳腫瘍 / ソマトスタチンレセプター / 消化器癌 / 甲状腺癌 / インターロイキン |
研究概要 |
がんの産生する蛋白を診断へ応用する目的で本年度は以下の検討を行った。 1.糠輸送担体(GLUT)の発現と脳腫瘍の関係について検康を加えたところ、神経膠腫では、GLUT3 mRNA、蛋白の発現が腫瘍の悪性度と対応して増大した。また内皮増殖をともなった腫瘍血管ではGLUT1は消失し、GLUT3蛋白のみが発現した。 2.細胞の増耕を抑制するソマトスタチンレセプターのサブタイプを3種類(SSTR1、SSTR2、SSTR3)をクローニングした。ソマトスタチンサブタイプの腫瘍における発現をみると、胃癌(50%)、大腸癌(25%)、肝細胞癌(50%)においてSSTR1の発現を認めた。 3.ヒト甲状腺癌に特異性の高いモノクロナール抗体TCM-9は流血中の変性Tgにより干渉をうけるので、これを除去するより特異性の高い測定系を確立した。本丸によりTCM-9結合活性を測定すると甲状腺癌に対する特異性が極めて高くなることを明らかにした。 4.肝癌細胞からのIL-1α産生を明らかにするため免疫組織化学による検討を加えたところ20例中10例に陽性所見が得られ、特に増殖の旺盛な部分で転移部においてその傾向が著明であった。
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