研究分担者 |
山本 正幸 東京大学, 理学部, 教授 (40114706)
小池 克郎 癌研究所, 遺伝子研究施設, 部長 (30085625)
小田 鈎一郎 東京理科大, 基礎工学部, 教授 (40012736)
大石 道夫 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (00126004)
石浜 明 国立遺伝学研究所, 分子遺伝, 教授 (80019869)
|
研究概要 |
研究代表者および研究分担者の本年度の研究実績は以下の通りである。 マウスDNAポリメラーゼα/プライマーゼを構成する4つのサブユニットのcDNAのローニングを行ない,全塩基配列を決定した(花岡)。大腸菌の対数増殖期から増殖停止定常期への移行過程での遺伝子発現制御機構を解析し、RNAポリメラーゼの変化による転写制御とリボゾームの変化による翻訳制御が,ともに関係していることを発見した(石浜)。ヒト正常線維芽細胞由来の2個の不死化細胞株はいずれも7番染色体の共通部位に異常を持つことがRFLP解析により示された(大石)。EIAによるフィブロネクチン遺伝子の転写抑制は,EIAにより誘導される転写制御因子がプロモーターの3ヶ所のG-rich領域に結合するためと分かった(小田)。C^-myc遺伝子の発現プラスミドを用いたSV40T抗原による発現活性化は,PIプロモーター上流のHindIII/PstI領域に依存することを明らかにし,そこに結合する蛋白質のcDNAをクローニングした(小池)。枯草菌胞子形成開始期に機能するSpoOAは,リン酸化により活性化され,SpoOF遺伝子の転写を促進することを見出した(小林)。卵減数分裂におけるMosの分裂中期停止活性(CSF活性)が,Mosの3番目のセリンのリン酸化によって制御されていることを示した(佐方)。tsBN2株の復帰変異株を分離し,RCCI遺伝子中での復帰変異部位を同定し,2ヶ所の新たな変異が必要であることが分かった(関口)。ショウジョウバエのDNA複製関連遺伝子の転写調節エレメント(DRE)に結合する転写因子(DREF)を精製した(松影)。酵母のGIサイクリン活性を制御するSGVIキナーゼの作用に関与するヒト遺伝子MSSIを同定し,これがHIV-Tat結合蛋白質と相同性を示すことを明らかにした(松本)。分裂酵母のcAMPレベルを調節する過程にGα蛋白質が関与していることを明らかにした(山本)。
|