研究課題/領域番号 |
04256105
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
花岡 文雄 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 主任研究員 (50012670)
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研究分担者 |
山本 正幸 東京大学, 理学部, 教授 (40114706)
小池 克郎 癌研究所, 遺伝子研究施設, 部長 (30085625)
小田 鈎一郎 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (40012736)
大石 道夫 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (00126004)
石浜 明 国立遺伝学研究所, 分子遺伝, 教授 (80019869)
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キーワード | 細胞周期 / DNAポリメラーゼalpha / リボゾーム修飾因子 / cdc2遺伝子 / c-myc遺伝子 / CCG1遺伝子 / PKC / 減数分裂 |
研究概要 |
研究代表者および研究分担者の本年度の主な研究実績は以下の通りである。マウスDNAポリメラーゼalpha/プライマーゼ複合体を構成する4つのサブユニット遺伝子のプロモーター領域をクローニングし、全塩基配列を決定した(花岡)。大腸菌の対数増殖期から静止期への移行過程で合成されるリボゾーム修飾因子(RMF)は、そのリボゾームへの結合によって翻訳活性を低下させることを見い出した(石浜)。D群に属する不死化遺伝子が、ヒト第7染色体に存在することを染色体導入実験によって示した(大石)。ラットcdc2プロモーター領域の、増殖誘導時における活性変動を調べ、-310〜-195bpに存在するエンハンサーは、G1/S境界特異的に活性化されることを見い出した(小田)。MEL細胞から、Id蛋白質によって制御される蛋白質として、酵母のZ-DNA結合蛋白であるZuotinとホモロジーを持ち、Mybに代表されるトリプトファン・リピートをもつ新しい蛋白質MIDA1のcDNAを分離した(帯刀)。SV40 T抗原依存的に転写活性化を受けるc-myc遺伝子の上流域を解析し、T抗原応答領域を3ヶ所明らかにした(小池)。枯草菌胞子形成開始時におけるリン酸化リレー系の一つ、spoOB遺伝子の欠失変異株のサプレッサー変異を解析した(小林)。受精時におけるMosの分解に、N末端から2番目のプロリンの存在と、3番目のセリンの脱リン酸化が必要であることを明らかにした(佐方)。CCG1遺伝子のts変異株で、G1/S境界で発現される遺伝子群の転写誘導が見られないことを見い出した(関口)。ショウジョウバエのDNA複製関連遺伝子の転写調節エレメント(DRE)に結合する転写因子(DREF)のcDNAを分離した(松影)。出芽酵母のPKC1により制御されるシグナル伝達系は、MAPキナーゼの活性化を介して細胞増殖を制御していることを明らかにした(松本)。マウスcdk2遺伝子上流域を解析し、cdc2とは異なる転写調節を受けていると考えられることを示した(安田)。分裂酵母の減数分裂変異株の解析からDNA合成の完逐に必須な新遺伝子、mei6とmei7を同定した(山本)。
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